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「お前の声しか、
光がないから。」
どうも、奏＜そう＞と申します。
『傘l村lトlーlタ』様の歌を
萩松で曲パロをしたのがこの小説です。
※注意※
・両者生存IFの二次創作
・本家様に関係はありません
・雰囲気重視の駄作 etc.
□ふんわりとした設定□
・萩原が例の事件で一命はとりとめたものの植物状態に
・その後ほぼ原作通りに松田は捜査一課に異動
(・萩原は幽霊みたいな感じで
ぼんやり同期(主に松田)を見てる)
・一応“萩原 × 松田” です
一作目→これ
二作目→http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yoruakero2/
三作目→http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yoruakero3/
四作目→http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yoruakero4/
「お前の声しか、光がないから。」
どうも、奏＜そう＞と申します。
『傘l村lトlーlタ』様の歌を
萩松で曲パロをしたのがこの小説です。
※注意※
・両者生存IFの二次創作
・本家様に関係はありません
・雰囲気重視の駄作 etc.
□ふんわりとした設定□
・萩原が例の事件で一命はとりとめたものの植物状態に
・その後ほぼ原作通りに松田は捜査一課に異動
(・萩原は幽霊みたいな感じで
ぼんやり同期(主に松田)を見てる)
・一応“萩原 × 松田” です
一作目→これ
二作目→http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yoruakero2/
三作目→http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yoruakero3/
四作目→http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yoruakero4/
**
Hagiwara Kenji side
ある年の11月7日。俺は爆死しかけた。
だから俺の体には
色んな機械とかが一時期くっついてた。
多分数年経ったのか
今は点滴と心電図しか見当たらないけど。
俺がなんでこんなに他人事なのかというと、
俗に言う幽体離脱してるから。
あの日の事件のあと、同期四人は
俺のいる病院に来て呆然としていた。
みんな泣きそうな顔してた。
なんなら諸伏ちゃんはちょっと泣いてた。
そして同期が帰ってく中、陣平ちゃんだけは残ってた。
ようやく重い腰をあげて帰った彼に着いてった。
自分ん家の玄関扉を閉めると、
彼はその場でしゃがみこんで泣いていた。
「はぎわらっ…はぎ、はぎぃ…!」
何度も何度も泣く松田に、俺は何もできなかった。
「ごめんね、陣平ちゃん。」
その呟きも届かなかった。
俺の時間は止まったままで、
まるでいつまでも夜明けが来ない街みたいで。
救いなんて１つも無いのに
起きることも死ぬこともできない。
できるのはぼんやり色々眺めることか考えることだけ。
だから真昼の太陽みたいな彼の笑顔を、声を、
月や星の光に見立てて生きてる。
明日も側にいて。明日も守って。
なんて俺が考えてるから
お前は“俺”という檻に閉じ込められてるのかな。
季節は巡ったらしいが、今の俺にはよくわからない。
わかるのは俺がずっと松田を苦しめてることだけ。
陣平ちゃん、俺はお前の笑顔が、
下手くそだと笑った歌声が好きなんだよ。
だから…。
なんて考える俺はおかしいのかな。
だってホントに好きなんだよ。
…ああ、でも。
きっともう俺は目覚められないかもしれない。
そんな俺をどうか許して。
ふと気付いた頃には夜に飲まれてしまったから。
それなのに。
なんでお前は俺の体の頬なんて撫でてくれるんだろう。
彼の声が聞こえる。
「萩、俺今日、爆弾解除してさ。
お前のおかげでなんとかなったんだよ。
だから、その…ありがとな。」
その声を聞いたら、意識が突然遠くなってきた。
まだ陣平ちゃんが何か言ってるのに。
起きれるのかな。それとも死ぬのかな。
わからないけど、これだけは覚えとかないと。
忘れたら絶対駄目だから。
松田陣平。俺の幼馴染み。俺が主に好きなのは笑顔。
ヘタクソだけど、歌ってる声も好き。
それから＿＿＿＿＿＿＿。
**
Hagiwara Kenji side
ある年の11月7日。俺は爆死しかけた。
だから俺の体には
色んな機械とかが一時期くっついてた。
多分数年経ったのか
今は点滴と心電図しか見当たらないけど。
俺がなんでこんなに他人事なのかというと、
俗に言う幽体離脱してるから。
あの日の事件のあと、同期四人は
俺のいる病院に来て呆然としていた。
みんな泣きそうな顔してた。
なんなら諸伏ちゃんはちょっと泣いてた。
そして同期が帰ってく中、陣平ちゃんだけは残ってた。
ようやく重い腰をあげて帰った彼に着いてった。
自分ん家の玄関扉を閉めると、
彼はその場でしゃがみこんで泣いていた。
「はぎわらっ…はぎ、はぎぃ…!」
何度も何度も泣く松田に、俺は何もできなかった。
「ごめんね、陣平ちゃん。」
その呟きも届かなかった。
俺の時間は止まったままで、
まるでいつまでも夜明けが来ない街みたいで。
救いなんて１つも無いのに
起きることも死ぬこともできない。
できるのはぼんやり色々眺めることか考えることだけ。
だから真昼の太陽みたいな彼の笑顔を、声を、
月や星の光に見立てて生きてる。
明日も側にいて。明日も守って。
なんて俺が考えてるから
お前は“俺”という檻に閉じ込められてるのかな。
季節は巡ったらしいが、今の俺にはよくわからない。
わかるのは俺がずっと松田を苦しめてることだけ。
陣平ちゃん、俺はお前の笑顔が、
下手くそだと笑った歌声が好きなんだよ。
だから…。
なんて考える俺はおかしいのかな。
だってホントに好きなんだよ。
…ああ、でも。
きっともう俺は目覚められないかもしれない。
そんな俺をどうか許して。
ふと気付いた頃には夜に飲まれてしまったから。
それなのに。
なんでお前は俺の体の頬なんて撫でてくれるんだろう。
彼の声が聞こえる。
「萩、俺今日、爆弾解除してさ。
お前のおかげでなんとかなったんだよ。
だから、その…ありがとな。」
その声を聞いたら、意識が突然遠くなってきた。
まだ陣平ちゃんが何か言ってるのに。
起きれるのかな。それとも死ぬのかな。
わからないけど、これだけは覚えとかないと。
忘れたら絶対駄目だから。
松田陣平。俺の幼馴染み。俺が主に好きなのは笑顔。
ヘタクソだけど、歌ってる声も好き。
それから＿＿＿＿＿＿＿。
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作者名：奏（腐っているヲタク） | 作成日時：2023年12月24日 9時
