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おそ松くんとにゃーちゃんの心温まるお話です。

長い。
※この話には過度な暴力表現がございます。苦手な方は読まないことをオススメします。(嘔吐もありますのでご注意ください)



「橋本ー、またこんなとこにいんの?好きだねえその猫」
「私の勝手でしょ、この猫かわいいから、つい来たくなっちゃうの」

僕の通っている学校には校舎裏にクラスでお世話をする畑がある。今は何も植わってないし整備だって行き届いてないから、雑草は生え放題だしなんか獣臭い。そんな中なんで来るのかと問われれば僕の目の前にいる少女は「猫がいるから」とすまし顔で答えるんだろう。そう、この畑には猫が住み着いているんだ。誰がきても顔を見せる猫。周りに仲間が見当たらない限り寂しいのだろうかと考えている。

「お前猫しか友達いねえんじゃねえ?」
「失礼ね…アンタがいるからいいのよ」

猫から視線を外して僕の目をしっかり見据えて少女は言った。次見たときはもう少女は猫に視線を戻していたけど、むしろ良かったのかもしれない。僕は心臓が締め付けられる感覚に陥って、必死に心臓の辺りをぎゅっと握っていたからである。

「アンタ帰らないの」
「橋本と帰るもん」

放課後友達と遊んで五時近くになったら畑にくる。そして五時になったら橋本と一緒に帰るというのが僕の日課になっていた。そろそろ五時を知らせるチャイムが鳴り響くころだろうと思っていたら、丁度チャイムが町に響いた。途端橋本は猫をなでるのを辞めて立ち上がるんだ。

「じゃ、帰ろーぜ」
「うん」

これが悲劇が始まる一日前の会話だった。

http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oso/

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作成日時:2017年2月5日 0時

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