【鬼滅の刃】鬼殺部隊 で作成

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雨が

しとど降る。

炎の楼閣は

花と散り逝く。

吠える獸が

羽ばたく宵闇。

照る月は鮮やかに。

我が刃に曇りはなく

また翳ることもなし。

【名前】
・化娥嶺(あだしがみね) 滄海(わだつみ)

【性別】
・男性

【年齢】
・20代後半

【性格】
・諦観と達観の下、静かに運命を見詰める傍観者。物事に対して基本的には受け身であり、悪いことはしないが自らすすんで何かことをするわけでもない。しかし年の離れた妹や双子の姉のこととなると話は別なようで、冷静さや理性的な思考は失われないがかなり感情の起伏を露にする。誰にも害を為さず、されど誰にも救いも与えず、あらゆる誘惑に一切靡かず、あらゆる意外に動じず、座して全てを静かに見守るだけである。

あまり隊員の前に姿を現すことはないが、気紛れに地下牢獄から抜け出て新入り隊員の面倒を見たり、鬼を倒したりしている。鬼を憐れみ同情するような言動をすることはあるものの、情けをかけることはなく、また他の隊員のように特定の相手に愛情や友情を向けたり寄り添うことも決してない。普段は誰に対しても敬語だが、戦闘時や家族など限られた人間の前では本来の口調である郭言葉を使う。気に入った相手には自分のことを「滄(あおい)」と呼ぶようにと言ってくるが、今のところ家族以外でその名を呼ぶ人間はいない。

何時いかなる時も優雅な物腰を決して崩さず、その唇は常に人好きのする穏やかな余裕の笑みをたたえている。しかしながらその瞳に感情が写ることはなく、常に気持ちの悪いほどに凪いでいる。顔は笑顔なのに目は一切笑っていないという彼の出で立ちは、鬼のような異形に対して抱くものとはまた別の、異常性や恐怖を相手に感じさせる。

【階級】
・元々鬼殺隊での階級は甲。
元はある柱の継子、もしくは柱候補であったともされているが、色々と謎が多い。

【呼吸】
・化(あだし)の呼吸
水の呼吸から派生した呼吸。「この世に再び生まれ出る事や極楽浄土に往生する願いや、人の命のはかなさを詠う」流派であり、『生を死に、死を生に、命を化(あだ)す』とした呼吸であるとされ、どの型にも狐の字が入っていることが特徴。一撃の威力こそ他の呼吸と同等かやや劣るくらいだが、鬼へ与える痛みが他の呼吸より段違いに強いことで有名な流派。

この呼吸を用いて付けられた傷からは鬼にのみ効く激痛を与える呪いが侵入してくる。また、この呪いは傷を癒そうとしたりすると体内で暴れて更なる痛みをもたらすため、強い再生能力を持つ鬼に対しては凶悪なまでの効果を発揮する。しかし、改悛の情が顕著であったり、死ぬ前の一瞬でも心から罪を悔いたり、死による解放を望んでいたりするのならば、切られた箇所から侵入し体を蝕んでくる呪いによって与えられる痛みが極端に少なくなる。

【容姿】
・一言で言えば「この世のものとは思えないほどに」美しい男性。姉や妹が柔らかな春の陽射しや夏に咲く大輪の花のような暖かみや眩しさのある雰囲気の「生きた」美しさの持ち主なら、彼の場合は寒い冬の日の朝の太陽の光のような冷然と澄み切った雰囲気と、秋の夜空で煌々と照る月を映した湖のような、玲瓏たる美しさを誇る。

太ももまである緩やかに波打つ黒青色の艶やかな長髪の一束を姉の編んだ金と銀の鈴付きの朱色の組紐で纏め、螺鈿細工の施された女物の簪を挿している。宝石のような滄色(あおいろ)の瞳を長く豊かな睫毛が縁取っており、形のよい眉に通った鼻、ぽってりとした色っぽい唇から覗く八重歯は白く鋭い。そしてそれら全てが非常に整った比率で顔に配置されている。肌は不気味なほどに白く、長身で手足が長いため初対面の人間は彼を「幽霊のよう」と評することが多いが、しかし実際のところ彼は細身だが痩せているわけではなく、実は結構筋肉質である。

任務の際は狐面を、日常生活では顔の部分に「狐」と描かれた面布を身に付けている。狐面に加えてその背丈や筋肉質で男らしい体格も相まって鬼達の間では「長柄傘の大狐(たいこ)」という渾名で呼ばれている。青緑色の刀身が美しいやや長めの太刀と長柄の傘に仕込まれた槍型の日輪刀が武器だが、いざとなれば脇差や養母岐津嶺仕込みの体術を用いて戦う。

【趣味】
・散歩、日光浴、温泉巡り、登山、素潜り、読書、薬学研究、美味いもの巡り

【好きなもの】
・家族、家族の幸せ、動植物、本、美味いもの(特に稲荷寿司と栗入りのお赤飯と天ぷらが好物。洋食も好き)、美しいもの綺麗なもの素晴らしいものを見ること、礼儀正しい者、良い意味で心の機微に疎い者、距離の掴みかたが分かっている者、粋な人間、優雅なものや人

【嫌いなもの】
・食べられないこと(食い物にありつけないこと)、人の心に土足で踏み入り荒らす者、悪い意味で心の機微に疎い者、金にうるさい人間(倹約するのは良いがケチ臭いのは嫌とのこと)

【過去】
・洲崎遊郭の一角にある大見世「たずの屋」で働く燬津嶺(きづね)という花魁に育てられた三兄妹の長男で上から二番目。彼女の妹分で元遊女であった彼らの母親暉藤嶺(きふね)は妹を産んだ後に産後の肥え立ちが悪く亡くなっている。彼らの父親は兄弟たちが鬼に襲われた際に、重傷を負いながらも鬼から子どもたちを守るために奮闘し、丁度花魁道中の最中であった岐津嶺の前に現れ二人を託したと同時に安堵したように息絶えたという。燬津嶺曰く誰もが見惚れる、凛々しく精悍な面立ちの美丈夫だったとか。

元は明るく活発な性格をしていたが、燬津嶺ので、彼の初恋の人であり彼の三味線の師匠であった遊女の朝霧が身請けする日に鬼によって惨殺され、その付き添いをしていた彼の傘指し仕事の師匠であり兄貴分であった彌(わたり)という青年も首だけを残して食い殺されたことが原因で彼は「人と深く関わる」ことに非常に強い不安と恐怖を覚えるようになり、精神的な自衛のために仮面を被るようになった。

【関係】
・

【腕飾り】
・九尾の狐が水面を跳び跳ねているデザイン。所々に山荷葉と睡蓮が咲いている。青と緑を基調としており、幅の広さは平均的。

【サンプルボイス】
「……おや、何か…踏んでしまいましたか。」

「おや…誰かと思えば隊長殿ではありませんか。さてさて、今日のお仕事は何ですかね。生きている部下の粛清ですか、それとも死んだ部下の仇討ちですか？……はてさて、一体貴女は私に何をお求めで？」

「こんばんは、お月さまが真ん丸で素敵な夜でありんすね。こな素晴らしい夜に死ねるのでありんすから、ぬしはえらい幸福者でありんしょう。」

「わっちの言葉遣いにナニかおかしいところでもありんすかぇ？……吉原の遊女のようだ、と？ふふ、当たらずとも遠からずでありんす。実はわっちの母親は洲崎にある郭の遊女なんで、わっちの本来の言葉遣いは、こちらなんでありんすよ。」

【その他】
二人いる拷問係の片割れ。何時も四匹の狐を連れており、それぞれ名前がある様子だが彼自身の価値観で必要性があると感じた時以外はあまり自分のことを喋らないタイプであるため現在は不明。四匹とも高い知能を持っているようで、鎹烏同様人語を解している様子。この狐達は隊員に四稲荷と呼ばれており、金色のが「コン太郎」銀色が「コン次郎」黒いのが「コン三郎」白いのが「コン四郎」という渾名をつけられている。三匹は鎹烏のように伝令や配達もこなしており、

姉、彼、妹の三兄妹で、そのうち姉と彼は一卵性双生児。彼は姉妹と全く容姿が似ておらず、しかも幼い頃から周囲の子どもより頭ひとつ長身であったため兄弟だと言うと必ず驚かれていた。燬津嶺曰く、彼の容姿は彼らの父親と瓜二つらしい。ちなみに姉妹は母親と瓜二つ。養母である燬津嶺は彼らを実の子のように深く愛しており、また遊郭の他の遊女や男衆も彼らを可愛がっていたため会うと今でも子ども扱いをされると複雑そうである。一度滄(あおうなばら)という名で女装をして太鼓新造の代役を勤めたことがあるが、色々トラウマを作ったので話題に挙げないでほしいのだとか。

双子の姉と年の離れた妹を不器用ながらも溺愛しており、二人が遊郭付近のある寺に預けられた際は珍しい品や美味な菓子を持ってこっそりと会いに来たりしていた。剣才はないが芸の才では兄妹随一の姉は養母の元で太鼓新造として働いており、自分と同じく剣才があった妹は元々花街の近くにある喫茶店で働いていたが、彼が入隊する際に戦闘員にならないという条件のもとで鬼殺部隊に入隊している。

付近の町や村でも評判の料理上手で気立てもよく、美しい容姿を持つ妹が山の中の屋敷に住む怪しい青年と仲良くなっていっていることに気付いた者や妹に横恋慕する男たちに止めるよう言われるが、彼は妹の幸せを祈って無視したそう。青年こと響凱に妹を幸せにしないと地の果てまでも追い掛けてなぶり殺すとまで宣告している。彼が人間でないことは妹同様何となく分かっていたが、妹が愛した男なら大丈夫だろうと特に気にすることもなかった。

【作者名】
・ねこうさぎ

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