占いツクール
検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:712 hit
空弥です

今回はカラ一で書かせていただきます

私がよく話してる推しカプはこいつらのことだったり

Pixivに載せる用の小説をちょこっとだけ

間開けるの面倒なので、完全小説書き
さよならスターゲイザー

紫の弟が好きだった。ずっとずっと昔から。でも、「恋」と呼ぶには不毛なこの劣情を、叶える術がある筈もなかった。


「さよならスターゲイザー」


「クソ松、邪魔」
ぐい、と半ば強引に入ってきた冷えた温度にびくりと身体が震える。寒さの根源であるその男は、「さむ……っ」と俺に背を向けて胎児の様に身を丸めた。熱を溜め込んだ布団を顔の近くまで引き寄せて、ふるりと小さく震えた姿がこの上なく愛らしかった。
「寒いのか?」
「……見て分かるでしょ」
低い声。ぼそぼそと不機嫌そうに、睨む様な視線を向けられる。
「それならもう少し俺のほうに寄ればいいじゃないか」
「いい、クソ松菌がうつる」
「まぁ、そんなことを言わずにだな」
良く思う。元から自分が少々強引な性格で良かったと。抗う細い腰にするりと腕を這わせ、俺の方へと引き寄せる。
「冷たいな……、お前ちゃんと食べているのか?こんなに細かったら、身体を温めるための熱なんて使ってる余裕ないだろ」
「食ってる物はお前と同じだけどな……っ!」
とげとげしい言葉は、出来るだけ真に受けない様にする。でないと俺の心臓は、脆い硝子みたいに呆気なく壊れてしまうから。まだじたばたと暴れる相手の身体を、ぎゅ、と強めに抱き締めると、諦めた様な大きな溜息聞こえた。
「分かったよ……、諦めりゃいいんでしょ、俺が……。……寝る」
「ふっ、じゃあ耳元で俺のスペシャル子守歌メドレーを……」
「黙ってろ」
暫くすると、規則的な寝息が聞こえてくる。俺はその背中に額を押し付けた。一卵性である筈なのに、俺自身が鍛えているせいもあってか、その身体はやけに小さく見えた。
本当は、もっとこの身体に触れたい。もっと近づきたいし、話したい。あわよくば、それから先も……。でも、俺に向ける目と他の兄弟に向ける目は、明らかに違う。兄貴やチョロ松に向ける様な、少し尊敬を含んだ瞳。可愛いものを見る、優し気な弟や猫に向ける瞳。そのどちらにも当てはまらないのが俺だ。あの興味の無いものを見るというか、俺を嫌っているのだろうかと思わせるあの瞳には、どうやっても勝てない。俺の希望も、淡い妄想も。その瞳の前では何の力も持たない。
「……それも、そうだよなぁ」
男が男に恋をする。しかも兄弟に。
「何でこうなったんだろうなぁ、俺は」
普段は見れもしない安らかな寝顔をした弟の頬を撫で、つぅっ、と細い涙を流した。

ホムペを作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (15 票)

このホムペをお気に入り追加 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定キーワード:おそ松さん , カラ一
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような占いを簡単に作れます → 作成

作者名:空弥 | 作成日時:2018年10月12日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。