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2011年 3月11日 2時 46分。
あなたは、どこにいましたか？
わたしは、学校の正門の近くにいました。
当時、わたしは小学一年生で
近づく春に心踊らせていました。
桜のつぼみがつき始め、
梅は満開に咲いていました。
正門をくぐろうとしたその時、
突如、揺れがわたしたちを襲いました。
わたしは立つことができなくなり、
地面に座り込んでしまいました。
先生が『真ん中に集まれ！！』と叫び、
ランドセルで頭をまもりながら
固まっていました。
そのなかには『怖い…。』『死ぬｯ！！』と
叫んでいる人もいました。
その時わたしは、ただぼうっと
枝を激しく揺らしながら花を散らして行く垂れ梅を
ただただみていました。
とても長く感じた揺れがようやく収まり、
口々に『良かった』という声が漏れました。
今は大きい地震だと親が子供を迎えに来る
『引き渡し』が行われるのですが、
当時はなかったので、
先生達が各通学路に一緒に行くことになりました。
いつもの道は看板が落ちていたり、
ところによって地面にヒビが入っていました。
それらを見るたびに、
地震の壮絶さを実感させられました。
家に帰ると家族がいました。
その日は父も有休日で家族全員がいました。
家は本が落ちたくらいで、
大きな被害はありませんでした。
少し離れた場所に住む祖母の家では、
食器が割れたそうですが怪我がないと言う話を聞き、
一安心しました。
そんな中流れていたテレビ。
壊れたように繰り返し流れる地震の映像。
必死に情報を伝えるニュースキャスター。
赤や黄色に縁取られた日本地図の画像。
私が住んでいる所は海からかなり離れていたので、
『津波』という言葉がわかりませんでした。
ただ、それはとても恐ろしいものというのが
ひしひしと伝わって来ました。
目を開けた次の日。
テレビには『津波』の映像が流れていました。
押し寄せる茶色い波。
浸かる車や家の数々。
どれだけ大きく恐ろしいものだったかが
目に焼き付けられました。
近くに住む友達は『お父さんが帰ってこられていない。』
と言っていたり、
たくさんの死亡者、行方不明者の情報から
夢なんかじゃない、
身近に起きたことだと痛感しました。
それから2,3年がたった3月11日。
テレビに流れていた津波の映像。
大災害の大きな爪痕。
その後に流れたとある映像。
わたしはそれに目が釘付けになりました。
それはどこにも繋がっていない『電話ボックス』
電話ボックスには震災で大切な人を失った方々が来て
いろいろな『想い』を話していました。
『あんたの好きなコロッケ作ったから帰ってきてよ。』
『お母さん、私また背が伸びたんだよ。わかる？』
みんなが涙を流し、話していました。
電話ボックスを設置した人は、
『気持ちが少しでも軽くなるならそれで十分。
だって無くした人からなにかをとるなんておこがましいですよ。』
笑いながらそういっていました。
なんとなくその言葉が頭から離れませんでした。
2011年 3月 11日。
あの日から七年。
赤ちゃんは小学一年生になり、
わたしは14才になります。
今日、あなたは笑っていますか？泣いていますか？
どれだけ泣いても起こったことは変わらないし、
何を差し出したって失ったものは帰ってこない。
だからって絶望したり下を向いてるだけじゃ
ほんとになにも変わらない。
震災を経験したわたしたちが変えなきゃいけない。
伝えなきゃいけない。
絶対に忘れちゃいけない。
『普通』を守るため、
『しあわせ』を守るためには、
絶対に忘れないで。
この悲劇を。
2018年 3月 11日
あなたは、どこにいましたか？
わたしは、学校の正門の近くにいました。
当時、わたしは小学一年生で
近づく春に心踊らせていました。
桜のつぼみがつき始め、
梅は満開に咲いていました。
正門をくぐろうとしたその時、
突如、揺れがわたしたちを襲いました。
わたしは立つことができなくなり、
地面に座り込んでしまいました。
先生が『真ん中に集まれ！！』と叫び、
ランドセルで頭をまもりながら
固まっていました。
そのなかには『怖い…。』『死ぬｯ！！』と
叫んでいる人もいました。
その時わたしは、ただぼうっと
枝を激しく揺らしながら花を散らして行く垂れ梅を
ただただみていました。
とても長く感じた揺れがようやく収まり、
口々に『良かった』という声が漏れました。
今は大きい地震だと親が子供を迎えに来る
『引き渡し』が行われるのですが、
当時はなかったので、
先生達が各通学路に一緒に行くことになりました。
いつもの道は看板が落ちていたり、
ところによって地面にヒビが入っていました。
それらを見るたびに、
地震の壮絶さを実感させられました。
家に帰ると家族がいました。
その日は父も有休日で家族全員がいました。
家は本が落ちたくらいで、
大きな被害はありませんでした。
少し離れた場所に住む祖母の家では、
食器が割れたそうですが怪我がないと言う話を聞き、
一安心しました。
そんな中流れていたテレビ。
壊れたように繰り返し流れる地震の映像。
必死に情報を伝えるニュースキャスター。
赤や黄色に縁取られた日本地図の画像。
私が住んでいる所は海からかなり離れていたので、
『津波』という言葉がわかりませんでした。
ただ、それはとても恐ろしいものというのが
ひしひしと伝わって来ました。
目を開けた次の日。
テレビには『津波』の映像が流れていました。
押し寄せる茶色い波。
浸かる車や家の数々。
どれだけ大きく恐ろしいものだったかが
目に焼き付けられました。
近くに住む友達は『お父さんが帰ってこられていない。』
と言っていたり、
たくさんの死亡者、行方不明者の情報から
夢なんかじゃない、
身近に起きたことだと痛感しました。
それから2,3年がたった3月11日。
テレビに流れていた津波の映像。
大災害の大きな爪痕。
その後に流れたとある映像。
わたしはそれに目が釘付けになりました。
それはどこにも繋がっていない『電話ボックス』
電話ボックスには震災で大切な人を失った方々が来て
いろいろな『想い』を話していました。
『あんたの好きなコロッケ作ったから帰ってきてよ。』
『お母さん、私また背が伸びたんだよ。わかる？』
みんなが涙を流し、話していました。
電話ボックスを設置した人は、
『気持ちが少しでも軽くなるならそれで十分。
だって無くした人からなにかをとるなんておこがましいですよ。』
笑いながらそういっていました。
なんとなくその言葉が頭から離れませんでした。
2011年 3月 11日。
あの日から七年。
赤ちゃんは小学一年生になり、
わたしは14才になります。
今日、あなたは笑っていますか？泣いていますか？
どれだけ泣いても起こったことは変わらないし、
何を差し出したって失ったものは帰ってこない。
だからって絶望したり下を向いてるだけじゃ
ほんとになにも変わらない。
震災を経験したわたしたちが変えなきゃいけない。
伝えなきゃいけない。
絶対に忘れちゃいけない。
『普通』を守るため、
『しあわせ』を守るためには、
絶対に忘れないで。
この悲劇を。
2018年 3月 11日
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瀬川ラムネ(プロフ) - 私もそう思います。この出来事を次へ繋いでほしいです。 (2018年3月11日 19時) (
レス) id: fac84eeb19 (このIDを非表示/違反報告)
Liebe(プロフ) - 忘れてはいけないことを次の世代、、また次と受け継いでいってほしいですね。 (2018年3月11日 18時) (レス) id: 9a4ebe2083 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬川ラムネ | 作成日時：2018年3月11日 17時
