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こんにちわー、桜改め紅鬼灯です!

小説なんて書いたことないのにやっちゃいました!
題名をつけるなら・・・「ある小さな噂」かな?意味不明←

でわでわー↓
もう日がとっくに暮れた、ある日の夜

「え!うそ〜ここ今、工事中!?」

住宅街に少女の声が響いた。
塾の帰り、いつも通っている道は何故かふさがれていた。
行く時は通れたのだが、いつの間に工事が始まったのだろう。
柵はあるが、ふさがれている理由は書かれていない。ますます怪しかった。

「仕方ない。気は進まないけど、あの裏道で帰るしかないか・・・」

少女の言った裏道は人通りがとても少なく、家や店などの建物も少ない。
だから危険で、親には裏道を通るなと言われていた。

「き、今日は仕方ない。緊急事態だし。
にしても“危険”だなんて大げさよ。
絶対通るなとか言ってるけど、ストーカーとか誘拐犯なんて滅多にいないよね。
ここら辺でそんな事件聞いた事ないし。
第一、裏道を通らないで、ここで一晩過ごすほうがよほど危険だし…」

少女の親は結構厳しく、礼儀作法にうるさい家だった。
そのため、いつも少女は忠告などを守るようにしていた。
だから今回、裏道で帰るのは少々気分が思い。

それ以外にも、通りたくない理由はある。
それは、何回も『裏道は危険だ』と言われている他に、
友達に妙な噂を聞いたからだった。もちろん、この裏道の話ではないが、
あんな話を聞かされた後では、暗い道など恐くて通りたくなくなる。

だが、とにかく、家に帰るために頑張ろうと思った。
少女は裏道を歩き始めた。空は、薄い雲がかかり、星の輝きは隠れてしまっていた。

「なんか、暗いなぁ…
明かりは周りに少しあるのに。
しかも、空気が重いっていうか…寒気がする」

(まぁ、気のせいだよね、早く帰って あったまろう)

少女は真っ直ぐな裏道を進んでいった。
真っ直ぐだし前に一度、道に迷ってこの裏道を通ったことがあったから、迷子にはならない。
しばらく歩いた後、

「あれ?こんなに家まで距離あったかな?
前通った時は、すぐ着いたのに・・・」

いよいよ少女が怪しく思い、足を止めた時だった。

「…?なんか、焦げ臭い。
肉でも焼いてるのかな?
でも、ここら辺は家が少ないし・・・」

だが、その臭いは肉が焼けた臭いというよりも肉を焦がしてしまったときの臭いに似ている。
おかしい、そう思った少女は再び歩き出した。足も自然と速くなる。
どんどん暗い裏道を進んでいくと、次第にその臭いが強くなってきた。

「なんなの、これ・・・気持ち悪い、もう耐えられない!」

不安が消えず、大きくなる。
今まで我慢していたが、この臭いは流石に駄目だと思い、まわれ右をして引き返そうとした。

後ろを向いて、戻り始めたその瞬間


ヒタ、ヒタ、ヒタ、ヒタ、ヒタ____ジュー…ジュー…_____…

足音のような音がした。
少女は人がきたと思い、助けを求めようと少し駆け足でその場を去ろうとした。
しかし、気付く

「なんか…
この足音おかしい…靴の音だと、コツ、コツ…とかなのに…
臭いも消えない……もう、なんなの!」

焦げ臭い臭いで、朦朧とする意識の中で不審に思った。立ち止まり、急いでその場で振り返る。
その足音は次第に大きくなっていき、少女に近づいてきた。

「焦げ臭いし、足音は変だし、こんなところもう嫌だ!」

恐怖に駆られ、さっきの駆け足とは違い、全力で走った。
だが、足音の主も追いかけてくる。

「嫌っ!追いかけてこないで!」

泣き叫んでも、誰にもその声は届かず、空に消えていった。

約五分ぐらい少女は走り続け、息が荒くなった。もう限界が近い。
流石に苦しくなり、立ち止まって後ろを見た。
誰もいない。

「はぁ、はぁ……………も、もう追いかけてきてないよね」


安心した少女は、その場に崩れそうになるのを堪え、息を落ち着かせる。
どうにかしてでも家に帰りたいと思ったが、どうやって帰ればいいかわからない。
いつも通る道は通行止めだし、裏道は危険だからだ。
さらに、無我夢中で走って来たため、ここが何処かも分からない。

「どうしよう…
にしても、何で急に工事が始まったんだろう?
夕方はいつもどおりだったのに、やっぱりおかしいよ…」

考えたが、やはり不安は消えない。不意に消えた音の正体も分からない。

…と、そのときだった。

「いっ!?」

肩が、火傷をおったかのように熱い___というより激痛を感じた。
痛くて声もあげられない。助けを求める事も、出来ない。
肩からは煙がでていて焦げ臭い。先ほど嗅いだ臭いと似ていた。

痛みに顔を歪めながらも、後ろを振り返ると…
肩に人の手の形をした黒いものがあった。

黒い理由…
それは多分、手を焼かれたからだ。そして、その手が肩にあるという事は………

(も、もしかして焦げ臭いのは、この人が焼かれたせい…?)

少女は薄れゆく意識の中考えた。

ーねぇ、知ってる?ー

ーちょっとした噂なんだけどね………ー

(あの話は………)

空には、朧月が怪しげな光を放っていた。

______________


その次の日の新聞には少女が行方不明という記事が載った。
誰もが必死になって探した。両親も、友達も・・・
だが、裏道や塾の近くを探しても、証拠は一切見つからなかったという。

___________

「ねぇ、知ってる?」

「何が?」

「小さな噂なんだけどね………」

「朧月夜に家事になった家の主人がね、」

「体を燃やされながら、生き別れた自分の子を探しているんだって」

「それで、それで?」

「うん、それで朧月夜には子供を連れて行っちゃうんだって」

「えぇー、怖いねー」

「………そういえば、今日って…」

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設定タグ:ある小さな噂 , 紅鬼灯 , やっちゃった   
作品ジャンル:その他, オリジナル作品
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美燦雅★晏壽(プロフ) - 月とか星の表現が綺麗で憧れます!改良ありがとうございました♪ (2013年11月23日 22時) (レス) id: 90c8553558 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅鬼灯 | 作成日時:2013年11月23日 22時

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