菜子のホムペ

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世の中で一番嫌いなことが、負けること。

負けることなんて気にしない人だっていると思う。

でも私は何があっても人のトップに立ち続けたいんだ。

だって、、、

もう２度といじめられたくないから。

普通の子はいじめられないように目立たないようにする。

でも私は違った。

きっと１番になれば彼女たちに認めてもらえるから。

中学に入って生徒会の会計になって学級委員もクラスの書記も合唱コンクールの指揮者もなんでもやって、毎日誰よりも必死だった。

のに、、、

結局またいじめられる。

私は、もう、、、

「大丈夫ですか？」

パッと顔をあげると可愛い女の子が立っていた。

そして後ろに男子が何人も。

「大丈夫、ですから。気にしないで。」

「大丈夫じゃないっ、泣いてるじゃん。」

私、泣いてるの？

何に対して泣いてるのか何で泣いているのか自分では分からなかった。

「何で泣いているのかは分からないけど、大丈夫だよ。きっと上手くいく。人生いいことも悪いこともあるから。」

「本当に？」

「当たり前でしょ。」

自信ありげに言う彼女を見て少し心が落ち着いた。というか知らない人の言葉にもすがりたいほど私の心は弱りきっていた。

「ありがとう。私はもう大丈夫。」

「良かった、じゃあね。」

家に帰ってから彼女の名前を聞くべきだったな、と後悔したがまぁいいかと思い直した。

きっと彼女は神様が使わしてくれた天使だったのだ、と。

その時、彼女は男子たちに家に送ってもらっていた。

「アーヤ、すげぇよな。」

「何か、ほっとけなくて。」

「すげぇよ。尊敬する。」

「ありがとう。」

そうアーヤと呼ばれている女の子はとびきりの笑顔を見せた。

終

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