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生まれ変わったら、きっと・・・真っ先に君に会いに行くだろう。
残していってしまった君に。この世で一番、大切な君に。
・・・ちゃんと、笑顔でいますか。他のだれかを、愛せていますか。
幸せに、なれていますか。
俺はもう君の隣にいられないから。君の涙を拭ってあげられないから。
残された君が、幸せでありますように。
君の涙を、誰かが拭ってくれますように―――。
・
生まれ変わったら、きっと・・・真っ先に君に会いに行くだろう。
残していってしまった君に。この世で一番、大切な君に。
・・・ちゃんと、笑顔でいますか。他のだれかを、愛せていますか。
幸せに、なれていますか。
俺はもう君の隣にいられないから。君の涙を拭ってあげられないから。
残された君が、幸せでありますように。
君の涙を、誰かが拭ってくれますように―――。
・
・
「煉獄さんは負けてない!!」
ああ・・・もう良いんだ、竈門少年。俺は俺の責務を全うした。この場にいる全ての人を守りきれた。『炎柱・煉獄杏寿郎』としての責務を、最後まで。
だから、どうか・・・。繋いでいってほしい。いつか、この馬鹿げた血塗れた世界が終わるように。一人でも多くの人間を救ってほしい。俺が救えなかった数多の命を救ってほしい。
まだ齢十五の少年に託すにしては重く、苦しい遺志かもしれない。それでも、君たちなら信じられる――。
「心を燃やせ」
・・・ああ、そろそろ潮時だ。逝かなくては。
『兄上!』
・・・竈門少年。
もう一つだけ、君に託せるだろうか。
俺がたった一つ、果たせなかった責務を。
俺が『兄』として伝えることが叶わなかった言葉を『千寿郎』 に。
兄はお前の幸せを心の底から願っていると。
たとえ何処にいようと、お前と共にあれずとも。
遺して逝かなくてはならない弟のことを、何よりも想っていると――・・・。
・
「神様・・・どうか・・・罰をあてるなら・・・俺だけに、してください・・・」
何度目かの祈りの言葉を口にする。もう感覚もなくなっている中、残っている手の平がほんの少しだけ暖かく感じた。
「兄さん・・・っ!」
神様が・・・本当に存在するのなら・・・どうか。
俺にとってなによりも大切な存在を・・・『無一郎』( を・・・殺さないでください・・・。
この子は、俺なんかとは比べ物にならないくらいに優しい子なんです。
自分の幸せよりも他人の幸せを想える、素直な子なんです。
だから、無一郎だけは助けてください・・・。
ああ・・・でも、俺だけが逝ってしまったら、無一郎は今度こそ独りぼっちだ。
ごめんな、無一郎。こんな弱い兄貴で、ごめん。
それでも、俺なりにお前を守りたかったんだ。・・・結局お前を突き放すことしかできなかったけど。
生きていれば、きっと幸せになれるから。
無一郎が幸せな時、俺は一緒に笑顔を浮かべることはできないけれど。
無一郎が苦しんでいる時、俺は一緒に苦しんでやれないけれど。
涙を、拭ってやれないけれど。
生きて。俺や父さんや母さんが生きられなかった分まで生きて。
また、極楽浄土とやらで会えたなら・・・また、来世とやらで出会えたら。
お前が幸せになった分の話を、俺たちがうんざりするくらい聞かせてほしい。
お前の話なら、笑ったり呆れたり茶々を入れたりしながら最後まで聞いてやるから。
だから・・・生きろ。お前だけでも。
お前だけでも
笑っていて、ほしいんだよ・・・
・
冨岡さんの後ろを走りながら、頬を伝う涙を拭った。
皆・・・死んでしまう・・・大切な仲間たちが・・・みんな。
俺に大事なことを教えてくれた。生きる術を示してくれた。
大切な仲間であり、恩人が、一人、また一人と消えていく。
苦しい・・・辛い・・・悲しい・・・それでも
「炭治郎、まだ戦いは終わっていない」
「はい!」
まだ戦いは終わっていない。まだ・・・鬼舞辻はこの世にいる。
倒さなければ。あいつを、俺の恩人たちの最後の敵を!
煉獄さん・・・胡蝶さん・・・時透くん・・・玄弥・・・。
皆が託してくれた。皆が道を創ってくれた。
命を懸けて戦い抜いて散った仲間がいるのなら、俺はそれに応えなくては。
・・・最初は家族だけだった。それでも、気がついたら俺を支えてくれる人たちがいた。
ならば、俺のすべきことはただ一つ。
「・・・絶対に、倒す!鬼舞辻無惨を!」
「もちろんだ」
俺たちはそのためにここにいるのだから・・・!
「煉獄さんは負けてない!!」
ああ・・・もう良いんだ、竈門少年。俺は俺の責務を全うした。この場にいる全ての人を守りきれた。『炎柱・煉獄杏寿郎』としての責務を、最後まで。
だから、どうか・・・。繋いでいってほしい。いつか、この馬鹿げた血塗れた世界が終わるように。一人でも多くの人間を救ってほしい。俺が救えなかった数多の命を救ってほしい。
まだ齢十五の少年に託すにしては重く、苦しい遺志かもしれない。それでも、君たちなら信じられる――。
「心を燃やせ」
・・・ああ、そろそろ潮時だ。逝かなくては。
『兄上!』
・・・竈門少年。
もう一つだけ、君に託せるだろうか。
俺がたった一つ、果たせなかった責務を。
俺が『兄』として伝えることが叶わなかった言葉を
兄はお前の幸せを心の底から願っていると。
たとえ何処にいようと、お前と共にあれずとも。
遺して逝かなくてはならない弟のことを、何よりも想っていると――・・・。
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「神様・・・どうか・・・罰をあてるなら・・・俺だけに、してください・・・」
何度目かの祈りの言葉を口にする。もう感覚もなくなっている中、残っている手の平がほんの少しだけ暖かく感じた。
「兄さん・・・っ!」
神様が・・・本当に存在するのなら・・・どうか。
俺にとってなによりも大切な存在を・・・
この子は、俺なんかとは比べ物にならないくらいに優しい子なんです。
自分の幸せよりも他人の幸せを想える、素直な子なんです。
だから、無一郎だけは助けてください・・・。
ああ・・・でも、俺だけが逝ってしまったら、無一郎は今度こそ独りぼっちだ。
ごめんな、無一郎。こんな弱い兄貴で、ごめん。
それでも、俺なりにお前を守りたかったんだ。・・・結局お前を突き放すことしかできなかったけど。
生きていれば、きっと幸せになれるから。
無一郎が幸せな時、俺は一緒に笑顔を浮かべることはできないけれど。
無一郎が苦しんでいる時、俺は一緒に苦しんでやれないけれど。
涙を、拭ってやれないけれど。
生きて。俺や父さんや母さんが生きられなかった分まで生きて。
また、極楽浄土とやらで会えたなら・・・また、来世とやらで出会えたら。
お前が幸せになった分の話を、俺たちがうんざりするくらい聞かせてほしい。
お前の話なら、笑ったり呆れたり茶々を入れたりしながら最後まで聞いてやるから。
だから・・・生きろ。お前だけでも。
お前だけでも
笑っていて、ほしいんだよ・・・
・
冨岡さんの後ろを走りながら、頬を伝う涙を拭った。
皆・・・死んでしまう・・・大切な仲間たちが・・・みんな。
俺に大事なことを教えてくれた。生きる術を示してくれた。
大切な仲間であり、恩人が、一人、また一人と消えていく。
苦しい・・・辛い・・・悲しい・・・それでも
「炭治郎、まだ戦いは終わっていない」
「はい!」
まだ戦いは終わっていない。まだ・・・鬼舞辻はこの世にいる。
倒さなければ。あいつを、俺の恩人たちの最後の敵を!
煉獄さん・・・胡蝶さん・・・時透くん・・・玄弥・・・。
皆が託してくれた。皆が道を創ってくれた。
命を懸けて戦い抜いて散った仲間がいるのなら、俺はそれに応えなくては。
・・・最初は家族だけだった。それでも、気がついたら俺を支えてくれる人たちがいた。
ならば、俺のすべきことはただ一つ。
「・・・絶対に、倒す!鬼舞辻無惨を!」
「もちろんだ」
俺たちはそのためにここにいるのだから・・・!
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作者名:あんなつ♪ | 作成日時:2020年11月20日 23時