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「では、また来ますね。神父様」
「ああ。いつでもおいで」
「一松様もお元気で」
「うん…待ってる」
「さよなら!」
オレンジ色の髪の彼女は、眩しい笑顔でそう言って、教会を出て行った。
俺たちも、彼女に手を振りながら見送った。
これが最後の会話だと知らずに…。

:契約者:
今日も、シスターの弟の一松と一緒に十字架の前に跪き、祈りを捧げる。
しばらく祈りを続けて、俺たちは静かに立ち上がる。
「さあ一松。今日は子供たちが来て、一緒に祈る日だ。そろそろ迎えに行こう」
そう言うと、一松は「お前に言われなくても行くし。黙ってろクソ神父」と告げ、俺を睨みつけた。
「ひっ…」
「ケッ」
一松は脅える俺をまた睨みつけて、入り口まで歩いて行く。
まあ、いつものことだから、なぜ一松が俺に対してこんな態度をとるのかなんて、考えたことはないのだが。
気持ちを切り替えて、いつも通り「フッ」と俺は微笑み、一松の後を追った。
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作者名:Amanogawa | 作成日時:2016年7月21日 22時

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