【文豪ストレイドッグス】生理中なんです。＊リクエスト停止中＊

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今日は誰に癒される？ - 2024年5月8日

森鴎外(医者)とマフィア





＊＊＊


「………森医師(せんせい)、あの件は？」

今私は、診療所に来ている。
ここの医師は森鴎外と言い、中立地帯に建つ診療所で、闇の情報屋として暗躍している。
私はマフィアの諜報を務めるため、彼と関わることが多いのだ。

「そうですね……あ、YOUさんお茶飲みます？」
「結構です。医師、質問の答えは？」

彼は無駄話が多くて疲れる。
そして今日は特別だ。お腹が痛い。

「上手くいっている様ですが、マフィアはそんなに気になるんですか、あの件」
「ええ、まあ……って、そんな事は無いですよ！
私のような一介の諜報員に、そんな事入ってきませんし！」

だから、気を抜くと直ぐに引っ掛かる。
マフィア側の情報が漏れたことはなかったけど……

「ふぅん………」
「なっ、何笑ってらっしゃるんです！痛っ……」

急に痛みがきた。
森医師にばれてしまったかもしれない………

「別に、只の好奇心です」

すると、医師は私に顔を近づけた。
距離は五センチもない。

「ちょっ、森医師……？」

「こうするのも只の好奇心です、YOUさん」

「好奇心って……」

医師はにこりと笑って、
「薬、飲みますか？」
と私に問う。

「え………あ、はい」

こんな診療所に、生理痛の薬が置いてあるのか不安になった。
案の定、その不安は的中していた。

「直ぐに治りますよ？」

その時、一気に距離が縮まって………零になった。
キスされたと分かったのは、唇が離れたときだった。

「せ……医師、何して」

唇を押さえながら聞いた。

「だから……薬を処方したまでですよ？」
「薬って………」

森医師は私の手を取って、
「まだ、痛みますか？」
「え………はい」

こう答えたのはいけなかった。

「なら、もっと効く薬、処方して差し上げますが………どうですか？」

艶やかな目で問いかける彼は、どこまでも美しかった。
彼の甘い言葉には逆らえなくて………

「………はい」

彼の目が、三日月に変わった。



＊＊＊

「貴女がマフィアに消されなかったのは、私が情報を隠していたお陰なんですよ……？
………貴女からのお誘いもお待ちしてますよ、YOUさん」

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