恋の季節と言ったらさ――――――……〜〜
今回は最上階の枠を外れて、美音です。
どんな季節でも、ロマンチックな恋をしよう。
※リクエスト、募集してます!!どんな季節がよいかも書いてくれるとうれしいです!
※お名前をお借りしております。ご本人様とは一切関係ありません。
〜〜
「今年もまた、桜が咲き始めた。」{春} しゃむおん りょーくん
「宿題より楽しいこと、沢山待ってる」{夏} 灯油 アンダーバー 天月
「赤と黄色に染まる街の風景の中で、君を待とう」{秋} 赤飯 そらる
「雪景色って、不思議な気持ちになるね」{冬} りぶ スズム びす
・
9種類の結果パターン
どんな季節でも、恋をしよう。 - 2024年5月13日
It is a season of love in autumn.
そらる
〜〜
食欲の秋とか芸術の秋とか、
―――何かと秋は、そんなこと言うけど
私は専ら
「…ねぇ、YOU、」
「ちょっと待ってください…今山場で…」
私の大好きな作家さんの新刊も出て
―――空調がなくともちょうどいい室温の中、読書の秋です。満喫中です。
このソファで、同棲中のそらるさんの隣に一緒に座ってるととっても落ち着く。
気兼ねなく何かできる。
…こうして、ラストまで突っ走って本を読むこともできる。
そらるさんはテレビとか無駄につけない人だし。
「YOU、」
だけど今日は、やけに名前を呼ばれる。
どうしたんだろう?でも、のんびり寛いでる辺りあんまり急いでないよね?
しかし本の中の２人の悩ましい学生は、結末へ急いでいる。
もう少し、もう少しだけ
この主人公を突っ走らせてあげて――…
「ちょっと待って……」
「ヤダ。何さ、俺より本ばっか。」
―――しかし、それは叶わずに
不満そうな声が、耳元に響くと、思わずびくりとして本を落としてしまう。
その手を逃さず握りしめて、指を絡ませてきて
そのまま、ソファに押し倒されてしまう。
突っ走るのはどうやら、彼の本能の様で。
「YOUの一番は?ねぇ、何なの?」
「それ、は―――…//」
言葉を詰まらせると、つぅ、と私の唇をそらるの細い指がなぞる。
くすぐったくて、でも蕩けてしまいそうなその感触に可笑しくなりそうで。
「YOU…その表情、凄い色っぽい―――…」
そらるさんは私を見てそんなことを呟けば、唇をなぞるのをやめて頬を撫でてくる。
もうどこを触られても私はきっと、そらるさんの手に反応してしまう。
「ねぇ、一番は、
―――…誰なのさ。」
“何”が“誰”に変わり、いよいよ選択肢は１つに潰える。
元から、１人しかいないけど、ね。
「そ、
そらるさん、です―――…///」
鼓動に合わせて唇が震えるけど、最後まで言い切ることができた。
上にいるそらるさんは満足そうに、…かつ、妖しく笑って
「よく言えました。
…俺もだよ。一番、YOUが好き。
だから、嫉妬させないでね?」
ご褒美、というように、優しく口を引っ付けてくれるそらるさんを抱き締めかえせば
もう一回離して引っ付けてくれる。
何をするにもちょうどいい秋にも、
夢中になりすぎは注意です―――
〜〜
そ「どんな季節でも一番でしょ?
――コメと評価、よろしく。」
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