【歌い手】 season of love 【日替わり】

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恋の季節と言ったらさ――――――……

～～

今回は最上階の枠を外れて、美音です。

どんな季節でも、ロマンチックな恋をしよう。

※リクエスト、募集してます!!どんな季節がよいかも書いてくれるとうれしいです!
※お名前をお借りしております。ご本人様とは一切関係ありません。

～～

「今年もまた、桜が咲き始めた。」{春} しゃむおんりょーくん

「宿題より楽しいこと、沢山待ってる」{夏} 灯油アンダーバー天月

「赤と黄色に染まる街の風景の中で、君を待とう」{秋} 赤飯そらる

「雪景色って、不思議な気持ちになるね」{冬} りぶスズムびす

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9種類の結果パターン

どんな季節でも、恋をしよう。 - 2024年4月28日

It is a season of love in spring.

しゃむおん

～～

「しゃむくんしゃむくんしゃむくんしゃむく―――――ん!!」

「わっ…YOU、どしたの?」

「今年も!!一緒のクラス!!」

「――っ…!!」

２年間一緒という奇跡が起こったからもう、神様がこれ以上味方してくれるなんて思わなかったの。

こんなこと、言えるわけないじゃん。
…そんな、俺が、YOUのこと好きってモロばれちゃうような言葉。

ごく自然に言えたら、それ以上いいことはないけど。

――嬉しそうに俺を呼びながら、後ろからぎゅっと抱き着いてくるYOU。
それを見た周りの同学年たちに『仲いいよな』なんて野次を飛ばされても、寧ろ嬉しそうなYOU。

俺の、幼馴染。

恋人みたいなこと平気でやってくるし、傍から見ればその『恋人』同士に見えるのかもしれない。
けれど、そんな関係じゃなくそんなことを平気でしてくるって言うのは、恋人から程遠い証。

――俺ばっかりいつもドキドキしてる。馬鹿みたい。

高校３年間一緒だったのに

３年間、何も言えなかった。俺は相当、この手のことに弱い。

「…もしかして、嬉しく、ない…?」

「――えっ!?」

今年こそ、今年こそ、

そんなことを頭の中で繰り返して

―――ふと気付くと、シュン、として

声のトーンを落として俺に問う、YOU。

責めて

責めて進展がなくていいなら、

停滞とか後退も要らない。

これ以上、遠くなる意味はない。

けれど、その原因を作ってしまっているのは、あやふやな、男らしくない俺の態度のせい。

「ち、違う!違うよ――……」

…何故、『違う』の一点張りしかできないんだろう

ほら、見る見る彼女の表情ももっと寂しくなっていく。理由は喉まで来ているよ。

―――違うよだって俺はね―――

「上手く喜べないんだよ。だって俺は……

YOUが好きだからっ――――!!」

目を見開く彼女のワイシャツの襟を、緊張を理由にとって乱暴に引いて強引に顔を近づければ

―――ちゅ、と唇の音を響かせて。

周りからは、桃色の歓声が上がる。…もう関係ないよね?それ以上の勇気出したんだからさ。

「…返事は?」

催促すれば、蕩けた瞳で頷くしか出来ないYOUが愛しくて。

――手に入れた嬉しさが全身を巡って。

「YOU、大好き。…ずっと一緒に、いて?」

我儘になっちゃうね。

～

し「ずっと好きだったんだから。

コメと評価、してよね?」