どんな結末だって、あなたを愛してた。
【BAD END List】
・惚れ薬さつじん(仮)
・消耗品の恋
・私はまだ大好き
・自慢になれなかった恋人
・下で待ってる
・月が綺麗なら死んでもいい
――――
しののめです。
BADENDおんりー、高杉さんに振られたい人向け日替わり。
殺伐とした感じのヤンデレとか好きな人におすすめします。
同志が居たら嬉しいです。
! なんかもういろいろと観覧注意系 !
6種類の結果パターン
きょうは、 - 2024年5月5日
.
「そういえばさ、YOUって高杉と別れたんでしょ?」
不躾に叫ぶ友人には、神経というものが通っていないのか。
足を上げ今にも見えそうなスカートを横目に、引きつった笑みを浮かべる。階段の踊り場で意味のない会話を重ねていた。
窓から工程を見下ろせば、サッカー部が練習に励んでいるのが一望できる。
熱中している彼らを内心羨ましく思いながらも、小ばかにし、それでいてあの人かっこいいよね!と下世話な事を言い散らすのが私達。
青春の浪費を体感しながらも、あの日を思い出す。
「...まあ、めんどくさかったし。」
精一杯の虚勢を張って、やっと絞り出した言葉。
罪悪感にじりじりと心臓をあぶられているような気分だった。
「あー。つか中二で痛くね?」
「それな。前から思ってたわ。でもわー顔超いいじゃん?ぶっちゃけそこはころっといきそうになった。」
電車の中吊り広告みたいに飛び交う会話に、何も言いだせなかった。
黙り込む私を心配するような様子など微塵も見せず「つかどんなだったわけ?詳しく聞かせてよ。」なんてほざく。
「別に。振ってやったの。それだけ。」
「ひゃー流石じゃん!」
「あの高杉振られるとか、うける。」
もう散々だ。
やけになって笑い飛ばしてやれば、二人は待ってましたと言わんばかりに騒ぐ。
―――けれど次の一瞬、その表情が凍りついた。
「え?」
背後を振り返れば、彼―――晋助が立っている。
右手がひとりでに震えはじめて、息が詰まる。
数秒前の自分を全力で呪って、きっと彼は私から酸素を奪い取ってしまったんだと思った。胸より上にあげられない視線は床の染みに捉えられて、口元は笑みの形に固まったまま。
「―――へぇ。」
愉快そうに笑う彼。
きっと二人には、元彼がぼろくそ言われて怒ってる姿にでも見えるのかもしれない。
私だけが晋助の真意を読み取り、恐怖していた。
「振ってやった、か。」
いやらしく復唱される一節。
羞恥のあまり吐きそうだ。
「...なに。文句でもあんの?事実じゃん。」
「ちょっ!やめなって...!」
恐る恐る噛み付く友人にも晋助は余裕ある表情で、見下している。
「...ああそうだなァ。」
うそだ、
「ーーー愛してたってのによォ。ひでえ女。」
嘘も背伸びも虚勢も、全部わかった上で私を笑っている。
ああ、
可哀想な女、って。
だって、
だってほんとは彼がーーー
- BAD END -
(私はまだ大好き)
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FRAN - なんというか...心に染みました! 文才溢れまくってて... 高杉さん一番好きなので、また見に来ます!応援してます!! (2017年10月4日 23時) (レス) id: b85ff7d59a (このIDを非表示/違反報告)
しののめ(プロフ) - 月夜さん» 修正しました....笑ご指摘ありがとうございました! (2017年10月3日 7時) (レス) id: 0cde9ce314 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 『EDN』じゃなくて『END』ですよ^^ (2017年10月3日 6時) (レス) id: 8c75c9081a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しののめ | 作成日時:2017年9月22日 22時