【学生松】松野くんと。

8種類の結果パターン

今日は松野○○松くん。 - 2024年5月11日

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トド松と女の子の日。

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「じゃ、頼むぞYOU！」

「は…はいっ…！」


どさりと私に圧をかけるプリントの山。
手がちぎれそうな程重い。
ソレを私に渡して、楽になったのかスッキリした顔で去っていく数学教師。

こんちくしょう。
いつか絶対に3倍の重さあるであろう、隣のクラスの重丘くんを担いでグラウンド10周してもらおう。
平和的解決☆

何故ここまで私がイライラしてるのか。
女の子なら分かるよね。
え？分からない？
…察して？感じて！？

「あーあ。面倒なこと引き受けちゃった。」

思えば。今日は散々だった。
まず、登校中に犬に吠えられ。
おそ松くんに助けられたのは良かったんだけど。
イライラしてるのが、ばれて。

『…あれ？もしかしてYOUちゃん、セイリ？』

なんて。図星。

『おそ松くんのばかぁっ！』
とか言って、
思わず礼も言わずに逃げちゃった。
謝らなきゃ;


ふらふらと歩いていると、急な激痛が私を襲った。

「い”ｯ…！？」

痛みは主にお腹から。
ああ…アレだ。
急な痛みにバランスを崩した私は、プリントも愚か自分まで廊下にすっ転んだ。

立ち上がろうとしたとき。

「あ”ぅ…。」

足に力が入らないのか、二回目の激痛に耐えられなかったのか私は立ち上がることができなかった。
…誰か。助けて。

「あれっ。YOUちゃん？…って、どうしたの！？」

「とっ…トドまつくんっ…！あの…私、立てない……！！！」

「っえ？」

そこには桃色の救世主が。
焦りを隠せず、立っていた。

***

「助かったよ…！ほんとありがと。」

「いえいえ、どーいたしまして！」

あのあと、トド松くんはプリントを拾って、資料室まで運んでくれた。
『お腹が痛くて…』の一言を呟けば、彼は何かを察したのか『貸して。全部運ぶから！』と言って。
助けてくれたのは同じだけど、どこかの赤色さんは一言多かった。

「そっかあ。とりあえず、兄さんと数学野郎はお仕置きだね〜！」

「あんまり痛くしないであげてね？」

「まあ、兄さんは抹殺コースで。」

「トド松くん！？」


今日、初めて彼の男らしい姿を見た気がする。
でも彼はやっぱり、女の子の味方であって。
男の子には辛辣だった。

だからこそ彼は、『トド松くん』なんだって私は思ったり。
…彼は桃色の救世主だった(笑)

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