こんにちは。初めましての方は初めまして。
十二月三十一日と申します。
今回はお詫び企画として、オリジナルの日替わりに挑戦。テーマは“君だけの王子様”。個性的な男子と恋しませんか? と題してガッツリ小説風ですが、最後まで読んで頂けたら幸いです。
誤字脱字がありましたらお知らせ下さい。
▼ラインナップ
優しい系男子 翼ーTubasaー
俺様系男子 春輝ーHarukiー
可愛い系男子 陸ーRikuー
ツンデレ系男子 陽平ーYoheiー
天然系男子 守敬ーMoritakaー
ドS系男子 翔時ーSyoziー
オタク系男子 冬真ーTomaー
ヤンデレ系男子 望ーNozomiー
ヘタレ系男子 秋斗-Akito-
小悪魔系男子 日向-Hinata-
無口系男子 八雲-Yagumo-
爽やか系男子 太陽-Taiyou-
クール系男子 史哉-Humiya-
乙女系男子 千尋-Chihiro-
猫被り系男子 昴-Subaru-
真面目系男子 夏彦-Natuhiko- 準備中
元気系男子 爽太-Sota- 準備中
▲随時更新中
CSS:千優様
※1/6 一部修正
15種類の結果パターン
選んでよ、お姫様! - 2024年5月7日
*今日は無口系男子の八雲です*
美術部員の八雲君はとても無口な男子生徒だ。
元々静かな部ではあるものの、彼が喋っている所は誰も見た事がなかった。
でも、彼の描く姿はとても綺麗で洗練されていて、キャンパスに描かれる絵も繊細な上に柔らかい。
美術部員ではないけど、同級生である私も彼に対して密かに憧れを抱いていた。
六時限目の授業中。
科目は英語で、先生に当てられる気配も無さそうだったせいもあり、酷い眠気に襲われていた。
授業終われば後は帰るだけだし、ちょっとぐらい良いよね?
そう考えて机に伏せると、すぐに意識を手放した。
体感的に10分ぐらいだろうか。
目を開けて周りを見渡すと教室はもぬけの殻で、綺麗な夕日が木々の隙間から顔を出していた。
「って、えぇ!?」
時計を確認すると、短い針は5を指していた。つまり、私は1時間も寝てしまっていた事になる。
慌てて帰り支度を済ませると、斜め後ろの席には寝息を立てる八雲君の姿があった。
いつから居たのだろうかと驚いていると、机に覆い被さる八雲君の下にスケッチブックが見えた。
そっとスケッチブックを引き抜くと、そこには机に伏せて眠る女子生徒が描かれていた。
「凄い……」
「……っ」
思わず漏れた感嘆の声に、八雲君が少し唸りながら状態を起こした。
彼は数秒間ボーッとしていると、机に置いていた筈のスケッチブックが無い事に気付き、慌てた様子で周りを見渡す。
そして、私に焦点を合わせてすぐにスケッチブックを取り上げ、開いていたページを閉じた。
「…………見た?」
初めて聞く八雲君の声に戸惑いつつ頷くと、彼は恥ずかしそうに俯いた。
見ちゃマズかったかな? と様子を伺うと、彼は落ち着かない様子で口を開く。
「……ごめん。君の寝顔が可愛かったから…………」
「へ!?」
思わぬ発言に変な声が出てしまった。
寝顔を見られていた事実と八雲君から褒められた事、更にスケッチされた事に顔を紅くしながら困惑すると、「本当にごめんなさい」と彼も困り果てた様子で謝る。
しかし、八雲君は目を逸らしながら「でも」と言葉を続けた。
「上手く描けなかった。絵に描くよりモデルの君の方が何倍も良くて……」
八雲君の尻すぼみになる発言と紅くなる顔に胸が高鳴る。
これはもしかしてと思うと、彼は真っ直ぐな目線で私を射抜いた。
「だから、もう少しだけ君を見てても良い? 上手く言葉に出来ないけど、凄く胸がざわついて、何故か心地いいから……」
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作者名:十二月三十一日 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年10月8日 14時