
◈メニュー表◈
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◇トーマ_妹じゃなくて
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◇重雲_看病
◆空_冗談
◇タルタリヤ_距離感
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◇キィニチ_相応しい報酬
※夢主…not旅人、神の目所持
※台詞…お相手「」夢主『』
※不定期更新
10種類の結果パターン
パイモン「こっそり覗いちゃうぞ…!」 - 2025年4月29日
【魈_救いの手】
『魈様、いますか?』
「…なんだ」
いつもの旅館で声をかけると、
1秒も待たずにどこからともなく姿を現す。
『今日も様子を見に来ました。
よければまたお話を聞かせてください』
「…我のことは気にするなと言ったはずだ」
『お願いします…小さなことでもいいので。
手土産に杏仁豆腐も用意しました』
持ってきた杏仁豆腐を差し出すと、
魈様は諦めたかのようにため息をついて受け取った。
「…少しだけだぞ」
『はい…!ありがとうございます』
私は、白朮先生の元で
医療を学んでいる助手のようなもので。
ある日七七ちゃんが運んできた魈様が、
治療も受けずにいなくなってしまったのをきっかけに。
魈様のことを知り、その苦しみを治すため
こうして健診したり薬の研究をしている。
『杏仁豆腐、美味しいですか?』
ふたり席のテーブルに向き合うようにして座り、
魈様は杏仁豆腐を食べ始めた。
「…いつもと味が少し違うな」
『今日は市販ではなく自分で作ってみたんです。
お口に合いませんでしたか…?』
「…いや、そんなことはない。むしろ……」
もうひと口食べた魈様の瞳が不意に柔らかくなる。
「…優しい味がする」
『(よかった…)』
残さず食べてくれた後、また魈様の表情は険しくなった。
「前にも言ったが、人間が作る薬など意味がない。
他の患者に専念するべきだ」
『…それでも、きっと方法を見つけてみせます。
私は魈様のことも諦めたくないんです』
どうにかしてその苦しみから解放してあげたい。
たとえ小さなことでも記録して、研究を進めないと。
「…これでも、前より少しはマシになっている」
『本当ですか…!その理由は分かりますか?』
「それは……」
効果的な情報、これは絶対に記録しなきゃ。
「旅人たちや、お前がいるからだと……我は思う」
『え…?』
つまり直接的な治療とかではなく、
感情や精神的な要因で症状が軽くなるということ…。
『(これは大きなヒントになりそう…!)』
「もういいだろう。また明日にしろ」
『はい!ありがとうございました、魈様』
魈様が席を立ち背中を向ける。
「…魈」
『…?』
「魈でいい、様はいらない」
そう言って姿を消してしまったけど、
また一歩、あなたに近づけた気がした。
_END_
魈「…次もまた来るんだろう。待っていてやる」
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キャラメル(プロフ) - 重雲かわいすぎます! (12月12日 22時) (レス) id: d044629706 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫鶴 | 作成日時:2023年7月11日 2時