今日は誰に褒められる？

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今日は誰に褒められましたか？ - 2024年5月13日

今日褒めてくれるのは小塚君です！



「和彦君！
今日一緒に簡単な実験付き合ってくれない？」


そう言って僕に笑顔を向けてそう誘ってくるのは、幼馴染のYOU。



お互い全国有数の女子、男子校に進み、中学生になってからはあまり会えていなかった彼女が制服を着て僕の家を訪ねてきた。


紺色メインで、ピンク色のラインが入ったスカートに、赤いリボン、グレーのブレザー、そして高い位置で一つに髪を結んでいる彼女は、僕が知らない内にもっと可愛くなったんだな、と思った。


YOUは、僕の家のお隣さんで、YOUのお父さんと、僕のお父さんは中学からの付き合いで、2人とも科学者になったんだ。


今は2人とも海外で研究をしている。
同じチームで働いてるみたいで。



それで、もう物心ついた時から僕らはずっと一緒だった。
お互い、小さい時から理科にたくさん触れてきて、理科が大好き、って接点もあったからね。


僕が唯一女の子をちゃんをつけないで名前で呼ぶのはYOUだけだし。

だれよりも、近くでYOUのことを見てきた。


だからなのかな、最近あまり会えてなかったんだけど、僕は今日の君のその笑顔にどこか少し違和感を覚えていたんだ。

なんて言うんだろ、、、なんか硬い…？って言う感じで。


1人そんなことを思っていると、

「和彦君聞いてる？？」

いつのまにか彼女は僕の顔を覗き込んでいて。
急に近くなった顔、そして無意識な上目遣いに少し頬が赤く染まり、フリーズしていたんだけど、


「あ、ごめんごめん。全然いいよ。」

と返す。


じゃあ、30分後和彦君家行くから！
と、ニコニコで彼女の家へと帰って行った。




…僕は、いつだか、昔のことを思い出した。
YOUが僕に関わってくる時は助けて欲しい時だって。僕を頼ってくれたんだ。昔ね。


きっと、あんな風に笑っていたのも何かあったからなんだよね。

僕が助けたい、そう思った。


玄関の方からピンポーンって音がする。
僕の足は、玄関の方へと走っていて。

気づいたら、僕はYOUのこと抱きしめていた。


「あっ、えっ、か、和彦君…？」


「僕、今のYOUの身に何が起きてるのか今は全然わからないし、すぐに助けてあげることもできない。

けど、！誰よりも最初にYOUの異変に気づくのは絶対僕だから！

……困ったことがあるなら相談して欲しい。」


「和彦君、。……ありがとう。
私がそうやって頼れるのは和彦君だけだよ。
大好きっ。」




…★押してってね。

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