【文スト】恋ですが故意ですか？

13種類の結果パターン

今日の文豪様は。 - 2024年5月12日

本日は天然系イケメン、織田作さん。





「織田作さーん！」
「ん？如何した？」

本当に織田作さんは格好良いです。

「本日のお仕事は何ですか？」
「あぁ…。今からは猫探し、だな。」

猫探し。

ポートマフィアながらそんな仕事をしてしまう織田作さん格好良い。

とか。
思う時点で私はかなり片思いをこじらせているのだろう。

しかし、ど天然なところが良いので、特に成就してほしいとか思わないけど。

「そのお仕事、同伴したいですッ！」

一瞬戸惑ったような顔をして、彼は私に言うのだ。

「いいけど、そんな仕事着いてきて楽しいか…？」

と。






「にゃんこ、にゃんこ、にゃんこー」
「楽しそうだな。」
「猫、好きなんです。」

にへらーっと笑うと、織田作さんも微笑してくれる。

嗚呼、何という幸せ。
何という異常なまでの幸福感ッ！！


ちりん。…ちりん。

「鈴…？ッあッ！！！」

1本先の路地に、手元にある資料と全く同じ猫がいた。

私は駆け出していた。
なんだか、居ても立ってもいられなくなって。

「おいッ！YOU！」

呼び止める織田作さんを気にもせず、走る。

追いかけられていることに気付いた猫も負けじと走っている。

「まッ！！待ってぇー！！！」

今の私に、周りなんて見えていなかった。

猫だけに夢中で。


ブゥゥゥゥゥゥゥゥッ



現実に、引き戻される。

轢かれる。
粉々になって、死ぬ。

ぐいっと、手を引っ張られて、抱き寄せられる。


絶句。

絶句絶句絶句絶句絶句絶句！！！！！

「気ィ付けて歩け、糞が！！」
なんて、運転手の言葉すら聞こえない。


「すみません。」
とか言う織田作さんの声はやけによく響く。

車が去って行って、急いで織田作さんから離れようとする。

「危ないだろう？気を付けるんだぞ。」

抱き締めたまま、彼は私にそう言った。

「はい。」

少し調子に乗った私は、織田作さんを抱き締め返した。

これは事故なのだ。
だから、私の故意ではない。

ただの恋なのだ。




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「猫よりYOUの命の方が大事だ。自分の命は大切にした方がいい。

下の星を押して行ってくれると有り難い。」

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