禁恋シリーズのあの人から、ホワイトデーのお返し頂いちゃいました。【歌い手】

5種類の結果パターン

Happy Whiteday！とびきりの愛を - 2024年5月11日

▽ Young Brother : Sou


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「そーくん」


リビングで携帯をいじっている弟の、邪魔をしないように。それでも応えてくれるように、彼をつんつんとつついた。



「なに」
「お菓子あげる〜」



紙袋に入ったお菓子を彼に差し出して、それをみて彼はその手の携帯を机上に置いて、その紙袋の中を見た。

ホワイトデーのお返しに、職場で沢山お菓子を貰ったから、弟も食べるだろうって思って。


それなのに、不機嫌になるなんて知らないよ。



「いらない」
「え！なんでよ食べてよ〜」



いつも以上に連れない彼に、なんで不機嫌なの、って。

紙袋の中に入っていたチョコレートの箱を取り出して。開けてみれば美味しそうな粒。



「美味しそうなのに、」



人差し指と親指で掴んだチョコレートを自分の口元に運んで、その大きさに唇で挟めば、「ねえさん」って呼ばれた。



「ん？」
「もらい」



彼の指先が顎に触れて。



「あ、」



元々私が食べようとしていたその粒は、あっという間に攫われてしまった。


彼の唇によって。



ぱくぱく、と、混乱で口を開閉させて。


触れた、ま、ちょっと、唇触れて、



「別に、ねーさんがどの男から何を貰おうとどうでもいい」



冷めた目で見つめられて、困惑。

なんで、怒ってるの、そうくん。



「来年はチョコレート、…俺のだけがいい」



ねえ、ねーさん。



.



「評価と、コメントで、約束して。

来年は、俺だけ」

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