六つ子と行事を楽しみませんか？ 【おそ松さん】

14種類の結果パターン

今日は一体、誰でしょうね？ - 2024年5月11日

今日はあの愛すべき、イタくて優しい彼のようですよ

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今日はバレンタインデー。

毎年、前々日から六つ子全員にアプローチを受けているので今年も六人分用意。

あと、お世話になっている人達、友達、家族にも今年は多めに用意した。


買うとお金がかかるし、今年は何と手作り。

結構、美味しく出来たはず。

腕にチョコを抱えながら、散歩がてらチョコを渡し歩く。


「あ、」

「ん？YOUか。奇遇だな」


丁度、会ったのはカラ松君。

にしても…なんかそわそわしてるなぁ。


革ジャンだし、２月なのにサングラスだし…。

完全に浮いてるんだけれど、でも凄い期待した目で私のこと見てる。


こんな目で私のこと見てたって、チョコを貰えるならなんでもよくて
別に誰からでもいいことを私は悲しいことに、知ってる。

少しくらい違う意味で喜んで欲しい、なんて前は思ってたけれど
今はちょっぴり諦めているところもあって。


「はい、ちゃんと用意してるよ。皆の分」

「そ、そうか。毎年、ありがとう」


嬉しそう、ではあるんだけれど…なんかぎこちない。


「どうしたの？」


すると彼はえっと…と口ごもる。


「チョコ、やっぱり要らなかった？」


そんなはずある訳ないんだけれど、半分遠慮、半分冗談で私は訊ねた。


「い、いや！嬉しい、YOUから貰えて凄く嬉しい！」

「えへへ、よかった。だよね、バレンタインデー凄い気にしてたもんね」


うん、友達関係、っていう意味で言ったんだとしても私は単純にも上機嫌になってしまう。

すると不意に、


「YOUから貰えるのが一番嬉しいんだ」


くしゃりとした笑顔でそういうことを言う。

なんで平気で言うんだろう。


「あんまり簡単に言わないでよ」

「ん？何か言ったか？」


私の好きなその笑顔で、平気でそういうこと言わないで欲しい。

私が期待する意味じゃなくたって、嬉しくなるんだよ。


「ホワイトデー、楽しみにしててくれ！」


子供みたいに、チョコを貰って純粋に喜んで言う彼の笑顔が私は好きで。

多分、毎年六つ子の内の彼にだけ直接手渡しするのはこれが見たいからなんだと思う。


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無重力、スパイラル〜

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