ＫＺの男子陣からのプロポーズ

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プロポーズ。とっても大事な一生の思い出。 - 2024年5月6日

今日は上杉！

YOUｓｉｄｅ

カラン

静かな海辺のテラスに、綺麗な音が響く。

今、私、YOUは絶賛夜更かし中だ。

元探偵ＫＺの全員が大学を卒業して、しばらくたった後、みんなで海に来ていた。

中には、サッカー選手だったりとか、学者だったりする人もいるから、

何と一週間まるごと貸し切り状態になった。

今日一日遊んだせいで、若武たちは眠すぎて雑魚寝している。

・・・寝顔がかわいかった。

そんなことを考え、ぼぉっとしていると、後ろから手が伸ばされ、

それは私を後ろから抱きしめた。

「和典、眠れないの？」

振り返りながらそう言うと、バレたか、といいながら離れる和典。

・・・和典も、ｋｚのころに比べて、だいぶツンデレのツンが抜けたなぁ。

相変わらずきれいな顔。女の私よりまつげ長いし。

思わずじっと見ていると、和典はちょっと赤くなり、何見てんだよ、といいながら

私を軽く小突いた。

「YOUも眠れねえからここにいるんじゃねぇの？」

「あ、バレた？」

二人で顔を見合わせてクスクス笑う。

しばらく笑っていると、和典がしみじみ、というように口を開いた。

「・・・俺たち、もう８年か。長いような、短いような。」

８年、というのは付き合った年月だ。

この期間にあった思い出のページを、頭の中でめくる。

冗談を言ったりして、楽しかったこと。

プレゼントが嬉しすぎて泣いたこと。

誤解から喧嘩をしてしまって悔しかったこと。

どれも今でも鮮明に思い出せる。

そして、今日のこと。

和典とこうして話しているだけでも、心が温かく満たされる。

幸せだ。

そう思い、和典の方を見ると、和典はこちらを見つめていた。

「・・・YOU。お前、数学、苦手でよく俺に教えてもらってたよな。」

「？・・・うん。」

「で、俺は国語が苦手でお前によく教えてもらてたっけ。」

「和典、読解で苦戦してたよね。・・ふふ」

「ん、・・・周りからよく、正反対カップルとか言われてたっけ。」

すると、和典は少し間をあけ、静かに、熱く、こういった。

「お前に足りないところは俺が埋めるし、俺に足りないところはお前が埋める。

お互いに足りないところを埋めあって、これからの人生を生きていきたい。」

・・・それって。

驚いて固まっている私を和典は優しく、でも力強く抱きしめた。

「・・・俺と結婚してください。」

「・・・っはい」

二人が永遠の愛を誓った瞬間、海の向こうから輝く朝日が顔を出した＿＿＿＿

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