【黒子のバスケ】日替わりで告白されてみませんか…？【高校ver.】

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あなたの今日のお相手は…？ - 2024年5月7日

朝からジメジメした今日は図書室で本でも借りてじっくり読もう。
そう決意して大きくそびえ立つ本棚から一冊引き抜くと、カウンターまで持っていった。

が、図書委員の当番がいない。休みなのか単純に忘れているのか。どちらにせよ、今日は本を借りる事は出来なそうだ、と本を持って踵を返す。いや、返そうとした。

「本、借りないんですか？」

突然、誰もいない筈のカウンターから声がした。驚いて視線をやると、そこには同じクラスでとても影の薄い事で有名な黒子テツヤ君がいた。

「ああ、やはり気付いていませんでしたか。……あ、別に構いませんよ。気にしてませんから」

そうは言っても失礼な事をしたな、と気まずく感じながら本を手渡して手続きをしてもらう。

「夏目漱石の『こころ』ですか。名作ですよね。僕も結構好きですよ……あ、これで大丈夫です。はい、どうぞ」

そう口にしながら本を手渡してくれる黒子君。普段あまり話したりしないからなのかもしれないけど、少しイキイキとした顔は新鮮だな。なんて考えながら、本の話で盛り上がる。


「………ですよね。僕もそれは思ってました。っと、そういえば先生が貴女の事さっき探してましたよ。早く行った方がいいかもしれません。引き止めてすみませんでした」

話が思いの外弾んで楽しかったからちょっと寂しさを感じたけれど、先生を探すという用事が出来てしまったのだから仕方ない。黒子君にお礼を言って、廊下へ足を向けた。

と、去り際に、普段からは想像出来ないような大きめの声が後ろから聞こえてきた。


「今日はきっと、月が綺麗ですね！」



(知ってますか？夏目漱石は「I love you」を)
(「月が綺麗ですね」と)
(訳したんだそうですよ)




と、いう訳で今日は黒子テツヤでした！
良かったら明日もいらしてくださいね…？

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