日替わり作品は初となります。当作品は、公式さまより発表されている初デートプランを参考に、
待ち合わせ〜出発までを書かせて頂いております。
視点主はアプリ本編における転校生の設定と同様です。
いずれ全キャラクター分追加できたらと思っております。
このキャラクターを早く追加してほしい、待ち合わせ以外にこんなものが欲しい、等ありましたらお申し付けくださいませ。(確実に全てにお応えできるとは限りませんのでその点のみご了承ください)
♪現在あるもの
天祥院英智 / 蓮巳敬人 / 羽風薫
瀬名泉 / 守沢千秋
♪宣伝
【あんスタ】貴方と私、恋のソワレ【天祥院英智】(小説)
5種類の結果パターン
閲覧ありがとうございます！ - 2024年5月13日
今日あなたと初デートへ行くのは【瀬名泉】です。
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待ち合わせ場所である駅について、まず確認したのは時間だった。
今の時間は8時50分。
待ち合わせの9時のちょうど10分前だ。
それだけを確認して、ぐるりと辺りを見渡すけれど、泉先輩の姿はまだ見えない。
そもそもこうして、私が時間を気にしているのはこれから泉先輩のダンスレッスンに同行することになっているからだった。
一応初デート、のはずなのだけれど、こんな時でも仕事を優先させるのはプロ意識の高い泉先輩らしい。
一般的なデートに憧れる身としては少し残念でもあるけれど、忙しい中私のために時間を取ってくれるだけでもありがたいと思わなければ。
「ああ、もう来てたんだYOU」
「泉先輩！おはようございます」
「はいはい、おはよう」
挨拶もそこそこに、泉先輩は行くよ、と先を歩き始める。
私は、慌ててその後を追いかける。
以前とは違って、私でも追いつけるようにゆっくり歩いてくれているのが感じられて、そうした小さなことが嬉しい。
「で？あんたいつからあそこで待ってたわけ？」
「先輩とほとんど変わらないですよ。仕事の時は10分前についているのが当たり前だ、って椚先生から教わってますから」
泉先輩の仕事につきそうのだから、10分前行動をするのは当たり前だ。
そう思っての言葉だったのだけれど、それを聞いて泉先輩の機嫌が幾らか悪くなったような気がする。
「俺は一応、今日のことはデートだと思ってたんだけどぉ？」
「え、はい。それはわかってますけど……？」
泉先輩の言いたいことがよくわからなくて、思わず首をかしげる。
すると、泉先輩はガシガシと自らの頭を掻きながらあー、と声をあげた。
「これでもあんたのことを考えてプランを練ったつもりだけどぉ？プロの現場を見るなんて、そうそうできることじゃないんだから」
畳み掛けるように、泉先輩は続ける。
「その調子で気付いてなさそうだから言っておくけど、仮にも初デートで他の男の名前を出すのもありえないから」
そこまで言われて、泉先輩の機嫌が悪くなった理由をようやく理解する。
どうやら、思っていた以上に私のことを考えてくれていたらしい。
「とにかく、今日は俺だけを見ててよねぇ。じゃないと許さないから」
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作者名：鶯春 | 作成日時：2019年2月24日 20時
