【歌い手】 オレ様男子は不平等。 【日替わり】

5種類の結果パターン

俺様は愛情の裏返し。そんだけ愛されてるって証なんだから - 2024年5月13日

*





はしやん.ver


(天姫月さん・稲さんリク)



「今日は、捻挫ですか...?」
「あ、うん。部活でちょっとやっちゃって」

へへ、と照れ隠しに髪をかいた。

少し待って下さいねといって救急箱を取りに行った保健委員の彼女。



想いを伝えられず二年と四ヶ月。
ただただ遠くから見ていただけで喋ったこともない子。
一目ぼれは小説や漫画の中だけだと思っていたがまさか自分がそうなるなんてびっくりした。




「テニス、かっこいいですよね。羨ましいです。」
「YOUさんはっ...テニス部なんで入らなかったの?...」
「昔から喘息持ちで。激しい運動は制限されていたんです。
　いつも美術室で絵描いてると見えるんですよテニスしてるの。
　はしやんさん頑張れっ!って思いながらいつも見てたんですよ?」

クスリと笑いながら、丁寧にシップを張ってくれた。


「はい終わりです。
これからも陰ながら応援しているので明日の引退試合頑張ってくださいね」

この時俺は心の中で一つの決意を固めた。
それは―――。




―――...*





とある日の校内集会

「それでは、部活の表彰伝達にうつります。
　陸上部より...

　テニス部より県内大会優勝、橋本君。
　美術部より優秀賞YOUさん。

　名前を呼ばれた方は前に出てきてください。」



あの日、自分の部屋で一人で呟いたコトバ。


―――明日絶対に俺は大会で優勝して、YOUに思いを伝えるから



*

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