AM6：30 〈ダイヤのA〉

17種類の結果パターン

今日のあなたの目を覚ましてくれるのは、誰でしょう・・・？ - 2024年5月11日

〈轟雷市〉





「カハハハハ、YOUーっ！！」


布団の中で、うとうとしていた私の背後で聞こえたバターン！という音。
声と笑い声には聞き覚えがある。

雷市だ。
どうせ、ドアを思いっきり開け放したんだろう。
あれ、鍵掛けんの忘れてた。

いや、このさいどうでもいい。
だって、眠いんだもん。


「YOUっ、朝だぞー！！」
「うん、そーだね……」
「寝るなよーっ！」


布団が引っ張られる。
負けずに引っ張り返す。


「早く起きないと、サナーダ先輩に怒られるぞー！」
「えぇ……」


ため息と共に小さく呟く。
ていうか、何故に真田先輩。
そう訊いてみると、


「サナーダ先輩に起こしてこい、って頼まれたからな！！」
「へぇ……」


サナーダ先輩じゃなくて、真田先輩ね。
いい加減に覚えようよ……。
ついでに三島君も。
まぁ、私もミッシーマって呼んでるけど。
何かミッシーマの方が言いやすいし。

ていうか、どっちかっていうと、監督に怒られそう……。
それはやだな……。

でも寝る。


「おやすみー……雷市……」
「えええ！！」
「雷市が代わりに怒られてきてー……」
「嫌だ！」


首をプルプルと横に激しく振る音がする。
まぁ、雷市だけ怒られるのも可哀想か……。

と、布団がはぎとられた。
しまった。


「んー、返して……」
「起きろ、YOU！！」
「…………」


もう、目、覚めちゃったよ……。
目を開ける。

笑顔の雷市。


「YOU起きた！！」
「しょーがないな……」


カハハハ！！
と、笑う雷市。

上半身を起こした私に、飛びついてくる。


「わ……！！」


まぁ、(ガキだけど)雷市の方が私よりも大きいわけで。
すっぽりと、雷市に抱きしめられる。


「んー、雷市あったか……」
「走ってきたからな！！」
「うわぁ……お疲れ……」


朝からランニングしてきたのか……。
さすがだ、野球バカ。あ、これ誉め言葉ね。

でも、雷市の腕の中は心地よい。


「おはよう、雷市」








元気な目覚まし時計には、毎日元気をもらえます。

この作品には17種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます

占いを作る｜感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け：