日替わり賽［ irxs ］

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賽の数字は … - 2024年4月27日

さいころの 4

“ 恋愛相談 ”

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『じゃーね』

「ばいばーい！」

そうして、友達とさよならをした。

学校の帰り道、私は一緒に帰っていた

友達と別れ、ひとりで歩く。

私の帰路は、田舎へと続く道なので

途中からどうしても1人になってしまうのだ。

『一人の道って寂しいんだよねー…』

田んぼ道を歩きながら、

ひとりごとがぽつんと落ちた。

そう思っていると、

「あれ、YOUさん？」

後ろから声をかけられた。

『乾くん？』

彼は 乾 ないこ 。

同じクラスの彼は、しっかり者で

リーダー的存在な性格で有名だ。

「あ、やっぱりYOUさんだった。

家こっちなんだね」

『そうだけど…。乾くんはなんで？』

「俺、今日は祖父母の家なんだ。

だからこっち。ひとりで寂しいなーって

思ってたらYOUさんの姿が見えたからさ。

俺も途中まで一緒にいい？｣

『いいよ、もちろん』

彼と一緒に帰るのは当たり前の如く初めて、

それ以前に、彼とこのように言葉を

交わしたのもこれが初めてだった。

「俺、YOUさんと話したいって

思ってたんだよね」

『え、そうなの？』

正直、盲点だった。

私みたいな人に、彼が話しかけたいと

思っていたなんて。

「そーだよ。…ね、YOUさん、

俺の相談乗ってくれない？」

『いいよ』

とは言ったものの、

日頃からすることしている彼に私が相談の

答えを出す事が出来るだろうか。

「恋愛相談なんだけどさ、

その子、授業にいつも真面目で

頑張り屋さんで、多分ちょっと寂しがり屋で

可愛い子なんだよね」

『素敵な子だね』

「でも、鈍感過ぎて全然気づいて

くれないし、俺、もう折れそうでさ」

苦笑する彼に私は咄嗟に言葉が出た。

『きっと大丈夫だよ。

その子ときっと上手くいくよ』

そう言うと、彼は少し驚いた顔をして

小さく笑った。

夕日に照らされて、半歩先で

私に言葉を投げる。

「本当？それじゃ、



















“ 早く振り向いてよ、YOUさん ”

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