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あなたの本日の占い結果です - 2024年5月10日

江戸川乱歩・面倒臭い

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「あﾞ〜」


「どしたの、だらし無い声だなぁ」


「色々面倒臭いんですよ、乱歩さん」


「あー、分かるなぁ」


こんなダラァっとした会話をしているのは

私と、

宇宙一の名探偵、江戸川乱歩。


「ねぇ、お菓子買ってきてよ〜」


なんて乱歩さんは言う。


「乱歩さん、話聞いてました？私は、今物凄く面倒臭いんです」


「聞いてたけどさ〜」


「なら自分で買ってきて下さい、私はダラァっとしときますんで」


「ずるい〜、僕もダラァっとしたい〜」



こんな言い合いをして、約２時間。

乱歩さんとの会話は楽しいけれど、こうも長引くと何だかイラァっと来る。


「じゃあ、遊びましょう乱歩さん」


「嫌だよ〜面倒臭い」


「これに負けた方が、お菓子を買いに行くんです」


「…！」


「どうでしょう？」


「…乗った」



よし

これで少しはやる気が出るかなぁ…


そう思って私は状態を起こし、近くのソファーに腰掛ける。



「で、内容は？」



と、乱歩さんが問うた。



「ん〜、どうしましょうか……あ、

無難に、愛してるゲームで」



「待って、全然無難じゃ無い」




“まあいいよ”と乱歩さんの了解を得て、


まずは私から。




「乱歩さん、愛してますよ〜」



やっぱり駄目だ。

さっきのダラダラさが抜けない。


もっと頑張れ！

此の儘じゃお菓子買いにパシられる…！



「…愛してる」



良かった。

乱歩さん、案外普通だ。



「…乱歩さん、愛してます！」



…案外、此の言葉は本心だったりするのだ。


……まぁ、本人に言えるわけないけど。




…其の時、視界が天井にぐるり、と回った。



「っ…！？」


「ねぇ、今、何隠したの？」


私は、咄嗟に後ろとポケットを確認した。
勿論何も隠していないのだが、

反射神経、というやつだ。


「…違う、そうじゃなくて」


「んっ…！？」


そう言って乱歩さんは私の首元に顔を埋めてきた。

サラサラの髪が擽ったい。


「…今、何て思ったのか、聞かせて？」


「…えっ…」


流石は名探偵と言ったところか、

思っている事がモロバレだ。



「…わかってるくせに…酷いですね…」


「分かってるからこそ聞きたいんだよ、その口で」



「…愛してます…乱歩、さん…」



其の時、私がどんな顔をしていたのかは分からない。

…けど



「…あ、乱歩さん、照れた」


「…あ」


──ゲームオーバー──


お菓子は、二人で買いに行きました。

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