灰谷兄弟といっしょ。【東リべ】

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今日も、明日も、灰谷兄弟といっしょ。

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どうも、やぴ。です。東リべ作品としては2作目になります。灰谷兄弟に沼ったので作りました。至らない部分が多いと思いますがよろしくお願いします。

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Ran
Rindo

attention.
全て作者の妄想です。
東リべハマりたての作者なので口調不安定です。
喧嘩とか知らない平和な世界線です。
灰谷兄弟しかいませんが、天竺、梵天、関卍など、色々な世界線の灰谷兄弟がいます。
甘酸っぱい青春物語目指してますが、思ってるより100倍甘くないです←
素敵なCSSはこちらよりお借りしました。

5種類の結果パターン

個人的には梵天の蘭ちゃんが好きです。(By作者) - 2024年4月26日

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『あと10分、か…』

現在時刻23時50分。明日は私の彼氏である蘭くんとお付き合いを初めて12年の記念日となる。12年って長くね？と感じた人、安心して欲しい。私も同じ思いだ。

蘭くんとお付き合いを初めたのは私が高校2年生の時。蘭くんは私の1つ上で高校3年生。その頃はヤンチャしてたみたいで、しょっちゅう弟くんや他の不良仲間達と一緒に過ごしていた。まあ、今も反社だしあまり変わらないけど。

少年院に入ったと聞いた時は凄く吃驚したが、その期間以外蘭くんは記念日は欠かさず私と一緒に居てくれるし、その日1番最初に話すのは必ず私だった。それは、学生の頃も社会人(彼は反社だけど)になった今も変わらない事だ。でも、こんなにギリギリになっても家に帰ってこない事は付き合ってから初めてだった。

23時59分。あと1分もしないで日付が変わる。反社の人だから日付が変わってから帰ってくることはそれなりにあったので0時を過ぎたら残念だけど寝ようと思っていた。

残り5秒…3、2、1、0。0時0分。寂しいけど寝ようと思ってソファから立ち上がった。と同時に玄関のドアが開き、バタバタとリビングに入ってくる蘭くんがいた。

『蘭くん、おかえ…』

おかえり、と言おうとして言えなかった。言う前に蘭君に抱き締められた。そして首の辺りに顔を埋めて「遅くなってごめん」、と小さく呟いた。私はそんな蘭くんの頭をポンポンとして、『大丈夫、ちゃんと帰ってきてくれて嬉しい』と言った。すると、ギュッと抱き締める力が強くなる。

そのまま抱き締め合って暫くして、蘭くんが離れていく。ちょっと寂しく思った。それが顔に出ていたのか、蘭くんが

「そんな寂しそうな顔しないで？」
『…本当は、蘭くん、帰ってこないんじゃないかってすごく不安だった』
「そうだよね、ごめん」

でもね、と蘭くんは続けてポケットから小さな箱を取り出す。「本当はもっといい雰囲気で渡す予定だったんだけど」と片膝を着いて開けられた箱に入っていたのは指輪で。私は嬉しさと驚きで涙が溢れてきた。

「今日絶対に渡そうって決めてたんだ。記念日に遅れちゃうような男だけど、俺と結婚してくれる？」

ずっと待っていたその言葉に、さらにボロボロと涙が溢れてくる。私は蘭くんが箱を差し出す手ごと握って、『喜んで』と涙でぐしゃぐしゃになった顔でニコッと微笑んだ。蘭くんは立ち上がって私の手を取り口付けて、すっと指輪をはめた。

私は今世界で一番幸せだ。

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蘭くんと記念日。