【黒バス】今日のあなたの親は？

21種類の結果パターン

「「親の言うことは？」」　　「「絶対ー！！」」 - 2024年5月17日

「お父さんってさ、もう、バスケはしないの？」
荻原YOUが悲しそうに言った。
外はとても澄んでいるのに、室内はとても曇っていた。

「なんだよ、いきなり！？」
俺、荻原シゲヒロは昼ご飯を食べていたので……
「お父さん、また口についてる。」と、娘に言われてしまう始末だ。

「あぁ、まじか。」
俺はそう言いながら口元を拭き取った。

「……で、質問。」
娘は真剣な眼差しで、俺を見た。

「あぁ、別に。
　ただ、少し、心が痛んだからっていうだけだ。」


『バスケが出来なくなる位、俺は、心が痛んでしまった。』


「そ、そうなんだ。」
娘はそう言ったきり、口を開かなかった。
申し訳ないと思ったのであろう。

「まぁ、でも、俺は『仲間』に思いは伝えられたんだ。
　あいつも、たぶん、俺の事を思ってバスケをしてるんだろ。」
「それって、どういう意味？」
娘は顔を曇らせた。

「あ？ えっと……。
　大したこと無いって言うことだっ。」
俺は、笑いながら言った。
娘は、ふーんと、言いながらお昼ご飯を食べる。

「やってみたいな。バスケ。」
娘の声に、俺は、動揺が隠せなかった。
もしかしたら、YOUも俺と同じ気分を味わってしまうかもしれない。
そんな恐怖が……。

「なんでだ？」
俺は恐る恐る聞いてみた。

「えーっ。
　大した理由は無いよ。
　ただ、やってみたいなーって、思っただけ。」
YOUは笑いながら言った。

「そ、うか。」
「だからさ、お父さん、バスケのコーチやってよ。」
YOUの提案に嬉しい反面、嫌だという気持ちも芽生えた。

「お、おぉ。
　やれればな。」
「やれれば、じゃなくって。
　絶対っ！」

もしかしかしたら、あいつ等みたいな強力なチーム。
いや、人材が出てくるかもしれない。
その時、YOUは、俺みたいな気持ちになるかもしれない。

だから……、その時は。

「あぁ、分かった。
　やるよ。」

支えてやれるように、してやりたい。


．」

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