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今日のキョーダイは・・・ - 2024年5月15日

梓 side


お風呂上がりに人のいなくなったリビングで台本に目を通す事にした。


今日は椿の帰宅時間が遅く、一緒に読みあわせは出来ない。


何故か集中力が出ずに台本を置いた。



足音が聞こえ振り返ると、リビングに来たのはYOUだった。


｢あずにぃ、なにしてたの？｣


｢台本の確認していたんだけど、どうも今日は集中力が出なくてね…｣


｢ふーん。｣


YOUはダイニングに消えたと思ったら、炭酸水のペットボトルを手に戻ってきた。


そしていつもは椿が座る、僕のとなりに座った。


｢アタシがつばにぃの代わりに読み合わせに手伝うよ？｣



そしてYOUとの読み合わせが始まった。
今回の台本はドラマCDで教師と生徒の禁断の愛系。



｢僕と君は教師と生徒なんだ、、
一線を越えては行けない｣


｢そうかもしれない。それでも私は…｣


｢その先は言ってはいけないよ？｣


｢先生は意地悪だよ。
こんなに…こんなに愛しているのに｣


｢………………｣


｢あ、あずにぃ…？｣


僕としたことがYOUから愛していると言われ、台本なのに不覚にも喜んでしまった。



｢ごめんね…台本だとはわかっているのに、君に愛していると言われて喜んでしまったよ｣



顔を真っ赤にして照れるYOUが愛おしい。



｢変なことを言ってごめんね｣



頬にキスをすると更に顔を赤くする。
柄にもないことをして、僕自身も体温の上昇を感じた。



このままだと理性が負けてしまいそうで、YOUにお礼を言い部屋に戻った。


どうして君はそんなにも可愛く、僕の心を乱すんだ…



――――――

｢もしよかったら、評価やリクエストしてくれるかな？｣

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