今日だけは甘えさせて欲しい。

9種類の結果パターン

今日はこのお方！ - 2024年4月27日

今日は時透くんです！


◇◇





「霞柱様〜？霞柱様ー！！どちらにいらっしゃるのです〜？？」



鴉に呼ばれて来てみたけど…。
どこにも居ないじゃないか！！



「はぁ……鴉の間違い？全く…」


私が帰ろうとすれば背中に衝撃が！！


「ぎゃぁぁぁ！！！」


驚き過ぎて女性らしからぬ声を上げてしまう。


「…可愛くない声」




振り向けばなんと、毒舌さが抜ければ天使でしかない霞柱様ではないか。
しっかりと私の腰辺りに腕を回して抱きついていらっしゃる。
可愛いけど、腰が危なかったよ、本当に。




「霞柱様、驚かせないでくださいよ……私、極度のビビリなんですから……」
「君の驚く声が好きだからだけど……なに、悪い？」


みんなびっくり、開いた口塞がらないよ。
見事な開き直りっぷり。




「あの…霞柱様、このままの体勢ですと、少し問題な気がするので……離れてい…」
「黙って」
「あ、はい」



ギュッと強く抱きつかれているのだが。
何かあったのだろうか。
彼は柱といえどまだまだ子どもじゃないか。

甘えたい時もあるのだろうか。




ゆっくり、背中に顔を押し付けている霞柱様に手を伸ばす。



「……」

後ろを振り向きながら霞柱様の頭の位置を確認し、優しく撫でる。


「なに……してるの？」
「あ、よしよし…？」
「馬鹿にしてるの？」
「してませんよ〜！！」


怒らせてしまった。そっと手を引こうとすると、パシッと掴まれて、また頭に置かれる。



「霞柱様？」
「撫でてもいいけど？その代わり、今日だけだから」



そんな態度の霞柱様に少し笑ってしまう。


「なに」
「いえ、何でもありませんよ」


優しく柔らかい髪に触れながら頭を優しくなでる。
背中にグリグリと頭を擦り付けられる感覚がする。

少しくすぐったい。



「霞柱様も甘える時あるんですね」
「……」

無視されてしまった。
だけど、彼は離れること無く、抱きついたままだった。







◇◇



ここまで読んでくださり、ありがとうございました〜！
明日も来てくださったら、嬉しいです！

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