今日だけは甘えさせて欲しい。

9種類の結果パターン

今日はこのお方！ - 2024年5月8日

今日は煉獄の兄貴です！

◇◇



「YOU！」
「炎柱様…！？」


いつの間にか背後に炎柱であられる煉獄さんがいらっしゃり、驚きながらも、柱は気配を消すのが上手すぎてやはり尊敬の念が絶えることは無い。



「今日の任務、よく頑張った！！」
「ありがとうございます！」
「うむ！」


その後沈黙が続く。
ここで問いたいのは……

何故、煉獄さんは私に話しかけたのでしょうか！！


チラリと見上げると、「む？」と煉獄さんとバッチリ目が合ってしまう。
ここでさっさと退散するのは失礼だよね。


「YOU！」
「はいっ！」
「一つ頼みたい事がある！」
「あ、はい！！」


「＿＿＿＿＿！！」

煉獄さんはカッと目を見開いて深夜の森の中でとんでもなく大きな声を出す。
森の鳥達が一斉に羽ばたく音がした。


「え、炎柱様？」
「うむ」
「今のは私の聞き間違…」
「ではないな！」



私は固まる。

『君に甘やかされたい！！』

どういう風の吹き回しでこうなったのだろう。


「……ダメだろうか…やはり柱は…」


しゅん……と眉を下げる煉獄さん。
あぁ、そんな顔しちゃって……。

めちゃくちゃ母性本能くすぐられる。


「甘やかすってどうすればいいのでしょうか…？」
「うむ！簡単だ！」

立ち直りが早いぞ、煉獄さん！！


「こうやって…俺を抱きしめて……『よく頑張った、杏寿郎』と耳元で囁くだけでいい！」

腕を回され、耳元で囁かれて体温が上昇する。


「…よ、よく頑張った、杏寿郎……？」



呼び捨てでいいのだろうかと思いつつ言えば嬉しそうに抱きしめてくる煉獄さん。


「うむっ……YOUっ、頑張ったぞ…！YOUっ！もっと、もっと言って欲しい！！」


すりすりと頬擦りをされる。
不覚にも可愛いと思ってしまった。




◇◇

YOUさんは後に煉獄さんに好意を寄せられていた事を知ります。


煉獄さんは耳元で囁かせるのが好きです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました〜！
明日も来てくださったら、嬉しいです！

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