歌い手様曲パロ 【歌い手】

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いろいろな曲を切り抜いて作った１ページ
　

はるかです。
歌い手様の曲パロです。。。
語彙力なしの文章なのですが、お願いします…。

～リスト～
★メリーバッドエンド (うらたぬき様、志麻様)
フリィダムロリィタ (センラ様)
★毒占欲 (そらる様)
悪役にキスシーンを (センラ様)
ゴーストルール (あほの坂田様)

★がついてる話は、ヤンデレ表現が含まれています。

5種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年5月5日

悪役にキスシーンを (センラ)

センラsibe

悪役とヒロインが結ばれる＿＿＿＿＿そんな苦情がくるような話は、今もこれからも生まれることはないだろう。

当然だ。ヒロインは悪役なんかと結ばれてはいけないのだ。

常に皆から慕われていて、心優しい。

そんな主人公以外、ヒロインは見向きもしない。

だから、俺は主人公になりたいと望んだ。
君と、結ばれたいと願った。

なのに、俺に与えられた役は、悪役。

主人公とヒロインの仲を邪魔する、嫌われもの。

「…センラ君は悪役なんかじゃないよ…。」

そう、無理に励ます愛しい君にさえ嫌悪感を抱いてしまう。

半端な優しさなんて＿＿毒にも薬にもならない｡

只、胸が痛くなるだけだ。

君と結ばれる人は、俺じゃない他の誰か。その事実は変わることはないのだ。

「…俺の事、なんも知らんくせに偽善者ぶらんといて。」

そんな最低最悪な言葉も、足元にポロポロ溢れ落ちている君の涙の数も、初めから決められている。

抗うことなど、できない。

抱き締めることも、君の涙を拭うことも、決して許されはしないのだ。

「泣くなや…気持ち悪い……。」
　
台本通りのセリフを吐くと、辺りはどんどん暗くなる。

夕焼けに染まっていたハリボテの町は、もうすっかり見えない。

この、暗転の隙に君の手を握りしめて、遠い何処かに連れて行きたい。

目の前で、まだ泣いている君を見てふとそう思う。

けれども、そんな妄想さえできないくらい、一分一秒が静かに通りすぎていく。

気づけば、回りはもうすっかり、ハリボテの町に戻っていた。

「…ごめんな。愛して…た。」

もう、俺がステージにいられる時間が短い事を悟り、そう、言葉を発した。

涙でいっぱいの目を限界にまで見開いた君を余所に、俺は歩き出した。

愛しい＿＿いや、愛しかった君に背を向けて、舞台から立ち去ろうとした。

「…センラ…君……待って！」

反射的に振り向くと、唇に何か暖かいものが触れた。

それが、君の唇だと気づくのにそう時間は掛からなかった。

「…は……何で…俺に…」

君は嗚咽を漏らしながら、俺に抱きつく。

「センラ君…！！私も…私もね……センラ君の事、愛してた。」

君がそう言い終わると同時に、ゆっくりと幕が下がった。