こんにちは、こんばんは、はじめまして。はるひです。今回は東京喰種！
ずっと書きたかったから作ってしまいました！(＊´ｖ｀)
※特に記載が無い場合、夢主ちゃん視点です。
※夢主ちゃんは出てくるキャラと同じ立場という設定です。
(例:有馬さんのお話の場合は捜査官、ウタさんのお話の場合は喰種)
※すべては作者の妄想です。
゜:。* ゜.
・金木研(白Ver.)
・ウタ
・佐々木琲世
・鈴屋什造
・有馬貴将
(もしリクエスト等ございましたら、コメ欄にてお願い致します！)
5種類の結果パターン
ねえ、好きと言ってよ。 - 2024年5月5日
【金木研 白Ver.】
゜:。* ゜.
カネキは、“喰べるように”キスをする。
いや、勿論、私は喰べられてなどいないし、ましてやキスされた部分が減る訳じゃない。
要は、私の感じ方の問題なんだと、そう思うんだけど…
ほら、また今だって＿＿＿＿
彼の唇が触れたり離れたりする感覚に、頭がクラクラする。……あぁもうだめ。
｢ちょ、っと待って……｣
私は、私に『床ドン』のような格好をしているカネキの胸をそっと手で遠ざけながら、顔を横に逸らす。
思わずけほけほと咳き込むと、その衝動でベッドが微かに揺れた気がした。
｢あっ、ごめん…苦しかった…？｣
心配そうに、そして申し訳なさそうに私に謝る彼。
｢うん。すっごい｣
顔を背けたまま頬を膨らませる。
カネキの顔を見なくても、あたふたと慌てている様子が手に取るように分かる。
｢ごめん…ね…？｣
私は無言で起き上がると、カネキの手首を掴みながら、逆床ドンっぽいことをした。
｢えっと…？｣
頭の上にクエスチョンマークが浮かんでいるように見えて、何だか面白かったし…可愛かった。
｢そのまま動かないで。そしたら許したげる｣
何か言いかけた彼を遮るように唇を重ねる。
何度も、
何度も。
でもその内、自分の身体を支えている腕が疲れ始めた。
｢…疲れ…た｣
ポツリと呟くように言い、重力に逆らわずに落ちてゆく長い髪を耳にかけた。
小刻みに震える私の腕。
でもそんな私とは対照的に、カネキは涼しい顔。それに微笑みさえ浮かべているようにも見える。
｢もーいいや、おーわり｣
もうこれ以上やっても自分が疲れるだけ、と見た私は、トサッとカネキの胸に倒れ込んだ。
クスクスと笑いながら私の髪をいじる彼。
｢キス、上手くなったね｣
｢…｣
｢でも、俺の方が上手いよ｣
そう言うが早いか、また上下が逆転した。
｢いい？｣
｢だめ｣
｢いいでしょ？｣
｢…好きにして｣
強引になってきてるのは、私の気のせいなのか何なのか。
ニコッ……違う、ニヤッとした笑み。背筋がゾクッとする。
部屋いっぱいに響く甘いリップ音に、『また』柔らかく喰べられているような感覚に陥る。
そうか…
こうやって、ゆっくり、でも確実に私は喰べられてゆくのね。
カネキは、私の耳元に顔を近づける。
そして、低くて小さい、でもハッキリとした声で、こう言った。
｢美味しい｣
と。
゜:。* ゜.
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作者名：はるひ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年1月28日 20時
