日替わり剣士好きのための夢小説(多分)２

32種類の結果パターン

低評価もなくはないです。(泣)　「ｳﾝﾒｲｦｶｴﾏｽ!」 - 2024年5月8日

[クレイジーハンドとロイ]

――。

　暗いくらい空間の中、若き獅子ロイは目を覚ました。手足や首は鉄鎖に繋がれていて、身動きが取れない。

クレイジー「やあ！やっとお目覚めだね、ロイ君！！」
　そんな彼に声を掛けてきたのは、右手のマスターハンドによく似た左手のクレイジーハンドだった。そんなクレイジーハンドが持っているのは、一つの大きな瓶。

――――――中には、大量の紫色の虫のような物が。

　古き友人、マルスから聞いたことがある。
　その虫の名は、『影虫』。ファイターの能力をコピーして自身のモノにする、亜空間だけに存在する虫だと。

ロイ「やめろっ！！クレイジー！！！
　何でこんな事するんだっ！！！！！」

　叫ぶように問いかけるロイに、クレイジーハンドはケタケタと笑いながら答えてやった。
クレイジー「それはねぇ、亜空軍の再結成のためだからだよ。


　そのためには、僕の力の源となる、『狂愛』が必要でねぇっ………」

　クレイジーハンドは、瓶の中にある『影虫』をロイにかける。
ロイ「うああああああああああああああっっっっ！！！！！！」
　大量の虫達の中でもがき、苦しむロイをうっとりと見つめながら、クレイジーハンドはまだ話を続けた。
クレイジー「君は最っ高の実験体だよ。君の、『彼女』に対する愛は素晴らしかった。
　カンキン、拷問………全て僕の好み……………。―――――建前ではそんなことしてないって言うけれども、………全部、全部見ていた僕じゃあ誤魔化せないよぉぉっ？？？」

　『影虫』にコピーされ終わったロイは、ぐったりしていた。抵抗する気力も無く、無気力でクレイジーハンドを見ているだけ。―――――その行為がまた彼にはとても喜ばしいことで、狂ったように笑い出す。

クレイジー「君のォッ、好きな子はぁっっ、『YOU』っっっ！！！
　彼女の為なら何だってしてやるよねっっ！！それがどんなに酷くたって構わないもんねっっっっ！！！！！

　君は本当にステキな人だよっ！！！！！！！」

　褒めて褒めて褒めまくって、狂って狂って狂いまくって、ファイターたちを恐怖のどん底へ突き落す。
――――――――それがクレイジーハンドだから。

　ロイは、もう何処に居るかも分からない、声の届く筈のない最愛の『YOU』に向かって、


「サヨナラ」と一言呟いた。

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