検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:5,606 hit
手紙。
それは、その名の通りの意味ですね。
手で紙に思いを書き綴るのです。
現在はLINE・twitterなどのSNSで瞬間的にメッセージが交換できるような時代になりました。
ですが、手紙には思いがこもります。機器を使ってメッセージを送ることを否定しているわけではありません。
文字というものはその人の性格や書いた時の気持ちに左右されるのです。差出人は、当時どんな気持ちだったのか。そう考えてみるのは楽しくありませんか?

常に忙しく物語を進める彼らも、例外ではありません。彼らもまた私たちと変わりはないのです。
時に、思いを書き綴ってみることは面白いものです。
その思いは、いつか思い出として私たちを笑顔にしてくれることでしょう。

※日替わり占いで書いてはいますが、占いではなく短編仕様になっております。
お話は出来次第追加していく予定です。
他のお話も書きかけだというのに、日替わりにまで手を出してしまい、本当に申し訳ありません。

10種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年5月5日

ある日、ふと昔の写真が見てみたくなった。母に頼めば『クローゼットの棚の中にあるから探してこい』と返された。
言われた通り、とりあえずクローゼットを開く。昔の服やら、私が描いた絵やら…懐かしい品が次々と出てきた。
それらと一緒にその中に一つ、まだ開封済みでない少し汚れた封筒が出てきた。まだあけていないものがあったのか… 汚れてしまってはいるが、その元々の色は綺麗なパステルカラーであったことが分かった。
封筒の表面を見ると『15歳になったあなたへ』と宛てられた文字があった。幸いなことに、現在の私は丁度15歳だ。

『お久しぶりですね。
エドワードとアルフォンスの母のトリシャです。二人と文通をしてくれてありがとうね。ふたりはいつも、あなたからの手紙を待っていました。今日かな、明日かな?と、よくポストを見に行ったものです。』

トリシャさんからだ。
パステルカラーの封筒と丁寧だが可愛らしい書体は、確かに彼女を想起させた。

『ところで、あなたがこの手紙を開けてくれる頃には、私はもういないかもしれません。いいえ、きっといません。』

15歳になった私に宛てた手紙の存在は内容を読むまでもなく、彼女の死を暗に示していた。

『あの子たちは私を亡くしたら、きっと寂しがるでしょう。
あの子たちはかしこいから、きっと何か行動を起こすでしょう。
母親と言えど、あの子たちが何をするかはとても分かりません。
あの子たちが何かしでかした時、悲しみに暮れている時は、ウィンリィちゃんと一緒に兄弟を支えてやってください。
これは私のわがままです。母親のくせに自分の子供を押し付けてしまってごめんなさいね。
よろしくお願いします。』

ずいぶんと弱気な…彼女は自らの死期が目前に迫っていることを悟っていた。最期まで、良い母でありたかった彼女の気持ちが表されていたような気がする。いや、実際そうであった。病でベッドから降りることの叶わない体となった後もずっと子供たちのことを思い続けていた。
「二人で仲良くね。」
彼女の言う通り、2人は文字通り一緒に成長している。

おっと、いけない。便箋が濡れてしまう。
私の目に溜まった涙は雫となって震える手の上に落ちた。
その紙が濡れる前に手紙類の入った木箱に片付けた。
ウィンリィと一緒に兄弟を支える。正直、ウィンリィだけで事足りるような気もするが…
苦笑いを、一つ。

この作品には10種類の結果があります

お気に入り登録で明日違う結果をチェックできます


占いを作る感想を書く
他の作品を探す

ブログに結果貼り付け:

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (29 票)

この作品をお気に入り追加 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:鋼の錬金術師 , ハガレン , 日替わり   
作品ジャンル:タレント/アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような占いを簡単に作れます → 作成
この占いのブログパーツ

作者名:小松 翠 | 作成日時:2017年6月25日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。