【文スト】猫耳つけて鳴いてもらいましょう？〔リク停止〕

35種類の結果パターン

今日の被害者は…、 - 2024年5月10日

No.25 太宰さん←国木田



「太宰」
「ん〜？」
「初詣に行くぞ」
「え？」

　ソファの上でゴロゴロと過ごしていた太宰が起き上がる。

「初詣かい？」
「今日は仕事があまりないからな、さっさと準備しろ」
「えぇー私に拒否権はないのかい？」
「逆にあると思ったのか？」
「…思ってないけど」
「じゃあ早くしろ」
「は〜い」


―神社―

「わあ…すごい人の数だねぇ…」
「はぐれるなよ」
「…私国木田君と同い年なんだけど？」
「精神年齢は少なくともお前の方が下だろう」
「ひどくない？あっ、絵馬がある！なんか書こうよ！」
「書くことなどあるのか？」
「…んー…私の気に入る自 殺が見つかりますように…とか？」
「そんなもの書いたらどうなるか分からんぞ」
「…じゃあ国木田君はなんて書くのさ」
「ふむ…太宰がまじめに仕事をしますように…だな」
「…むぅ……、じゃあ二人で一つ書こう！」
「…普通に今年一年健康に過ごせますように、で良いだろ」
「…ん」

　すらすらとペンを走らせる太宰を国木田は見つめる。

「…何？そんなに見つめて…、私にそういう趣味はないけど…」
「…？見つめられることが趣味の奴がいるのか？」
「…なんか違うぞ？」
「？」
「というか何でそんなに見つめてんのさ」
「いや…前にお前の字が綺麗だ、と云っていたやつがいたのを思い出してな」
「…そうかなあ」
「俺は思わんが」
「…ああ、そう」

―――――――――

「さて…ん？」

　太宰は少し先におみくじがあるのを見つけた。
　あんな場所に置いておいたら誰もやらないだろう、そんな場所にポツン、とあるおみくじ。

　そんな様子を見たら太宰はやりたくなってしまうわけでして、

「国木田君！あのおみくじを引こう！」

　国木田を引きずって向かった。


　…。

「…怪しくないか？」
「やってみよう！」

　…。

「…中吉…だね。健康面、問題なし。人間関係、難あり。勉学、まあまあでしょう。金運、水に持ってかれるかも？仕事、信用を無くす。恋愛、変な人に目をつけられるかも。…なんか微妙」
「よく当たるな」
「あ、なんかもう一個書いてる。……ラッキーアイテム、猫耳…おみくじにラッキーアイテムなんて書いてあるっけ…」
「よし、猫耳を買いに行くか」
「え」

…。

「…別に今つけなくていいと思うんだけど」
「よし、鳴け」


「…にゃあ」

―――――――――――

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