大好きを叫べ！【◇１年トリオ】【日替わり】

28種類の結果パターン

栄「あなたの！」春「本日の」降「占い結果です……」 - 2024年4月26日

小湊春市×バレンタイン



亮「なーにしてんのこんなとこで」


貴「亮さん」


現在私はある事情で屋上にいる


亮「こんなとこじゃなくて今日行くのは春市のとこでしょ？」


貴「何でですか？」


聞き返すと亮さんは驚いて聞いてきた


亮「YOU今日は何の日か知ってる？」


2月14日だから……


貴「聖バレンタインの虐殺記念日ですね！」


亮「は？」


貴「え？」


何この反応


亮「今日はバレンタインでしょ？」


貴「そうなんですか！？」


亮「嫌、逆に何でそんなこと知ってるの」


嘘。本当は分かってた

でも春市の机の上の山盛りのチョコを見ると私のは要らないんだろうなと思ってしまう

だから屋上にいたのに


貴「春市、一杯貰ってるから私のは要らないですよ」


そう言うと亮さんは溜め息をつきながら教えてくれた


亮「ハァYOU。男はさ、彼女から貰った物ほど嬉しい物は無いんだよ？」


亮さんはそう言うとドアを引いた


亮「ね？春市」


？「うわっ」


出てきたのは教室にいるはずの春市

今の会話ずっと聞いてたの！？


亮「貰うまで帰ってくるなよ」


亮さんはそのまま出て行ってしまった


春「もう、兄貴ってば……」


春市は顔を真っ赤にしながらドアの方を見ている


貴「何か用？」


そう聞くと春市は恥ずかしそうにこちらを向いた


春「YOUからチョコ貰ってなかったから」


貴「貰ってたじゃん。私のなんか……」


そう言おうとしてさっきの亮さんの言葉を思い出す


亮『男はさ彼女から貰った物ほど嬉しい物は無いんだよ？』


うつ向いていると春市は側にしゃがみこんだ


春「他の子のチョコは全部断ったよ」


貴「え？」


顔をあげると側に春市の顔がある


春「だって彼女がいるんだから他の子のチョコはいらないよ」


春市は微笑み手を出した


春「作ってないとは言わせないからね？」


渋々チョコを差し出す


春「ありがと。食べて良い？」


頷くと春市は隣に座りチョコを口に放り込んだ


春「美味しいね。僕さ、YOUからチョコ貰えると思って皆の断ってまで楽しみにしてたのに全然届けに来る気が無いんだもん。少しショックだった」


苦笑いで言われ少し罪悪感が出てくる


春「でもやっぱり食べたいから来年からはちゃんと持ってきてよ」


貴「うん」


申し訳なく頷くと春市は笑った


春「大好きだよYOU」


……………………………………………………


亮「で、貰えたの？」

春「あ、当たり前じゃん！」

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