寝る前の甘いヒトトキ―

5種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年5月10日

芥川龍之介

『ねぇ〜、龍之介〜、髪の毛結んでくれない？』
「…風呂上がったばかりなのにか？」
『三つ編みで寝て、起きたときにふわふわのウェーブができるの！
　明日出かけるときに、可愛くしていきたいから！』

そう、明日は久しぶりに龍之介も仕事が休みでデートに行けることになったのだ。
だから可愛くしていきたい！！

「自分でやればよいではないか」
『やってよぉ〜』
「…仕方がない。早く済まして僕は寝る」
『ふふっ、結局やってくれる』

そうして、右側を龍之介、左側を私が編んでいった。
以外にも龍之介は三つ編みがうまく、あっという間に1本作ってしまった。

『はやっ！』
「まあ、昔に銀の髪を結んだことがあったからな」
『さすがお兄ちゃん！あともう1本結んで〜』

私も2本編み終えたから、龍之介が終わるのを待っていた。
明日が楽しみだ、とワクワクしながら待っていた。

ﾁｮﾝｯ『っ！』
「あ、すまぬ。手が当たった。」

彼の指先が私の頬に当たった。
痛かったんじゃなく、くすぐったくて、
頬に彼の手が当たるのは初めてじゃないのに、ドキドキする。

「…痛くなかったか？」
『全然？むしろくすぐったかった』
「くすぐったい？」
『どっちかというとね？』
「じゃあ、こっちはどうだ？」

彼は三つ編みを編み終えて、私を抱き寄せた。

『りゅ、龍之介っ！？』

彼は無言で私の首に顔を埋めている。
そして、数秒この状態が続いて、やっと離したかと思うと、

「明日が楽しみだな」

そう、耳元で囁いた。

『〜っそうだね』
「よし、寝るぞ」

私は彼と、ベッドで仲良く並んで寝た。


翌日―
『おぉ〜！きれいなウェーブができてる〜！』
「だな、ほら、行くぞ」

きれいなウェーブができて、YOUはデートでるんるん、
それを見たやつがれくんも嬉しそうでしたとさ。

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