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126話 ページ32

ひと通り話し終えると、ふたりともすごく驚いていた
それもそうだ、自分達を助け且つ寝食を共にしていた者が実は犯罪者なのだから

ハ「まさか…Aさんが…あの暁だなんて…」

ザ「お前が以前話した、元霧隠れの忍ってのは」

「元霧隠れの忍であり忍刀七人衆のひとり…干柿
鬼鮫さんです」

ザ「ッ!…マジかよ…」

しばらくふたりは沈黙していた、最初に声を発したのはハクちゃんだ

ハク「これから…どうするですか?」

その目には不安の色が混ざっている

「明日くらいに暁のメンバーが木の葉に来ると思う
そのタイミングでわたしも木の葉から出ます」

ハ「そう…ですか」

ザ「だとすると、俺たちにも疑いが掛かるんじゃ
ねぇか?」

「それに関しては火影様が何とかしてくれると思う」

ザ「そうなのか…世話になりっぱなしだな…」

ザブザさんはバツが悪そうに頭を搔く

「ごめんね…ふたりに迷惑掛けちゃうことに」

ザ「何言ってんだよ」

「え…」

ザ「居場所のない俺たちを木の葉に迎え入れてくれたじゃねえか 感謝してんだよ お前にも 木の葉にもな」

「ザブザさん…」

ハ「僕達にできることがあるなら、何でも言ってくださいね!」

「ハクちゃん…ザブザさん…ありがとう」

わたしはふたりの言葉で泣きそうになった

ハ「さて! そろそろご飯にしましょ!」

ザ「だな」

「うん!」

わたしはつくづく思う、自分はとても幸せだということを 新しい家族に出会い、大切な仲間ができた そして、もうひとつの家族もできたのだから

そして今夜…この三人との最後の晩餐を楽しんだ



そして翌日、わたしは里の中をまわっていると、見覚えのある二人組を見つけた その二人は団子屋の中に入りわたしも続く

店員「いらっしゃい! おや、アマツマちゃんじゃないか!」

「こんにちは! みたらし団子三本ください」

店員「あいよっ!」

わたしは店内を見渡し、二人組のいる席の奥にある席に座った そして、声を小さくして話す

「お久しぶりです…イタチさん、鬼鮫さん…」

ふたりも声を小さくして返事をする

イ「久しぶり、相変わらず元気そうだな」
鬼「お久しぶりです…お怪我はありませんでしたか?」

「はい…」

イ「それではさっそく本題に入る…」

わたしは運ばれてきた、団子を食べながら話しを聞いた…

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作者名:溝呂木 | 作成日時:2019年9月14日 19時

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