【呪術廻戦】嘘つきな猿

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家入「馬鹿だねあんたも」





家入はいなくなった同期の机を見ながら煙草の息をはく




普段なら教室で吸うことは無いが今日くらいはいいだろう





唯一の同姓の同期で呪術界には珍しい純粋で無垢な可愛い奴だった




自己肯定感は死ぬほど低いが周りを優先して細かいところに気がつく




反転術式の使い手として忙しなく働く中で唯一家入の体調の心配をしたのが彼女だった




眠れてますか？甘いものお裾分けです？煙草は程々にしてくださいね




下心の無い優しさは染みたし、家入はすぐにAのことが好きになった



クズのことを好いているのは気に入らないがあの子とデートしてマウントでもとれば少しは気が晴れる





どうせ想いは一緒なのだから早くくっつけばいいものをと思うが上手くはいかないらしい




夏油が伏黒甚爾と手合わせするAをみて嫉妬しているのも自分以外に優しくしているのが気に入らないことも後輩と任務ばかり行くのが不服なことも気づいてた





言葉で伝えりゃいいものをうじうじとはっきりしないあいつが悪い




Aは自己主張は低いがよく周りを見ている




夏油が色々背負ってるのをみて自分のことが負担にならないように近づくのを減らしたんだろう





あの補助監督の女がホラを吹いてるのにも気づかないほどあいつは精神がやられていたらしい





補助監督の話を耳にして灰原と七海は怒っていたが夏油の耳には届かないまま






まあ、わざわざこちらから教えてやるつもりは無い






勘違いして私の親友を傷つけた罰が当たればいい






Aが残した御守りを人撫でする





真実を知ったあいつが何を思うのか




傷つくのか絶望するのか後悔するのか








まあ、あの子を傷つけた分精々苦しむがいいさ

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