【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

６９話 ページ37

ー小野sideー

　
まぁ、今頃芥川くんが敵と対峙してる頃だろうね…
　
　
　
そろそろ、森さんの処に…＿＿＿＿
　
　
　
「うちの子が車の燃料タンクにオレンジジュースを混ぜただけです」
　

「はあ？」

　

！彼奴…
　

　
「車さんにも飲ませてあげたかったと・・・
ねぇエリスちゃん？」
　
　
「(そんな訳ねぇだろ)」

　
　
は？まさかあの人気づいてない？
　
　
莫ッ迦じゃないの！？
　
　
　
僕は森さんの方へ走り出す
　


「はぁ…事故ですか。
ではお怪我はないのですね？」
　
　
　
「えぇ、この通りぴんぴんしています」
　

「“それは困りましたね”」

　
『森さんッ！！』
　

　
　
僕は森さんの腕を思い切り引いて
突き出される短刀から庇った
　
　
　
「なッ…」

　

「！」

　
　

『ﾁｯ・・・』
　

　
激しい激痛…あぁ、僕が刺されたのか
　
　

　
まぁいいや
　

どうせこの人より僕が死んだ方が今後の社会的には上手く回るだろうし
　
　
　

「お前は……！エリスちゃん！」


　
　
　
「・・・見失った…」
　

「多すぎる野次馬も彼の仕込みか・・・」
　
　

僕は踏ん張って立っていたが、力尽きたように倒れる
　


「ッ、Aくん！！」
　
　
「A！」

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