よし、番外編へ行こう。と思った今日この頃。【文スト】 参。

もはや合成・天天様リクエスト ページ40

私思うんだけれど、この三人が揃ってしまったら世界なんて滅亡の一歩手前なのでは？



「あぁ可哀想に、こんなに可愛ら……、…………、この凪ちゃんの顔を見れないなんて君は人類で最も可哀想な者かもしれないね」

「戯言ですね。表情なんか見えなくても、彼女がどう思ってるかなんて呼吸するより簡単ですよ」

「とりあえずうるさいので消えて欲しいです」

『…………いや、すいませんドスさん、その台詞私に云わせて頂けません？』



太宰さんのクソ失礼な煽り文句に対し(断言されるほど自分の顔面偏差値が高くないことは知っているが)、条野さんがそれをニコニコ顔で受け流す。ドスさんは自分は関係ないなんて顔をしてるけれど、この二人の会話に火を注いでいるのはどう考えてもあなたです。

太宰さんに背中から腕を回され、彼の胸板に背を預けながらこの三人の喧嘩模様を眺めることしかできない私。人類史上途轍もなく可哀想過ぎるんだが。クソ、とうとう火花が散る幻覚まで見え始めた。


つーか条野さんの私服姿見れて私はとっても嬉しいです。眼福です。



「今凪ちゃん他の男のこと考えなかった？」

『私の頭の中は太宰さんでいっぱいです』



ほとんど棒読みで云うと、太宰さんがわかりやすく顔をニヨニヨと嬉しそうにする。わっっっっっかりやす！！ そして今の棒読みだったのにそれだけで嬉しいんだ……へえ……(ドン引き)。

勿論、この程度の距離なら呼吸音から心拍まで手に取るようにわかる条野さんには当たり前のように見抜かれ、「ぶッ」と噴き出す寸前でそっぽを向かれた。案外あなたもわかりやすいですよね。


唯一ドスさんが大した反応をしていなかったが、「クソつまんねえな」みたいな顔で此方をじっと見つめてくるのだけは止めて欲しい。何コレ私のせい？？




『こんな少女漫画みたいな展開になるとは思ってもいませんでしたけど……、とりあえず三人は私の云うこと聞いてくれたりするタイプですか？』




何のことだ、と一様にキョトンとする三人に向かい、私はポケットに入っていたスイーツパラダイスのチラシを取り出した。四人で仲良く(？)行くことになったが、後日冷静になった頭であの三人に死ぬほど似合わねぇ背景だなと思った。まあ良しとしよう。

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