我妻善逸、ヨコハマに来た【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

問１１:信用できるの？ ページ10

鏡花は思った。未だ、逢って一日しか経っていないと言うのに何故、善逸(かれ)は私や敦をこんなにも信用しているのか、と。

それに敦もだ。敦は基本、お人好しである。だからこそ、今、こうやって面倒な案件に片足突っ込んでいるわけだ。敦も善逸を信用しているように見える。こんな人の前で泣き喚いて恥ずかしいと思わない彼をどうして信用できるのか。

第一、自分は未だ彼の事を何も知らない。腰に指しているあの刀で敦の首を撥ねるかもしれない。私の首を撥ねるのかもしれない。

外見や性格からは信じられないと思うが、彼は一度も気を抜いていない。何気に、周りを見ている。それを鏡花は知っていた。

もうしかしたら、あれは演技かもしれない――。
ふと、鏡花は思った。あんなにビビって泣き喚いているのもフリだとすれば、もしかするかも知れない。



鏡花は知らない。善逸の聴覚が人よりも優れていることに。

鏡花は知らない。善逸の聴覚は人の『嘘』を見分けられる程優れていることに。

鏡花は知らない。善逸は人の声音だけで人物がいい人か聞き分けれることに。

善逸は鏡花と敦の声音を聞いて信じられると思ったのだ。信じられる人間に値すると。だから、今も尚、一緒に行動している。

問１２:へぇー。彼が我妻善逸？→←問１０:え？ 武装探偵社？探偵が武装しちゃうの？？それって探偵じゃなくね？

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