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はじめside




焦ったぁ…Aが途中で入ってくるし!
美雪、ちゃんと見張ってろって言ったよな!




「新谷です。よろしくお願いします。」




「よろしくお願いします。」




「あれ?バイト二人だって言ってなかったっけ?」




「あっ僕と美雪先輩は、記録とフォローの係なんで。」




「フォロー?なんの?」




「だからね、はじめちゃんとAちゃんの…。」




「あ〜!あ〜!美雪ちょっとこっち!!」









もうなんなのよ、はじめちゃん。
なんか色々美雪ちゃん羨ましいなぁ、なんて。




「いや〜それにしても天気いいなぁ。」




「ねぇ〜あっ、でも、予報では台風が近づいてるって言ってた。」




「「えっ、ホントですか?」」




「お前らは余計なこと言わなくていいんだよ。」




ほらまた…最近、はじめちゃんが美雪ちゃんと少し話してるだけで、
胸がチクリと痛くなる。




「なに3人でコソコソ話してんの?」




「何でもないで〜す!」




「ねぇ、佐木くん?」




「あ、いや…あはは、美雪先輩!」




「えぇ?私?」




「美雪ちゃん?」




「いや、ね〜?」




美雪ちゃんと佐木くんが誤魔化してる中、
「あれ?」という後ろから男性の声が聞こえてきた。




「君、確か…。」




「あっ、病院の先生!」




「何、バイトに応募したのか。」




「あ、バイトに応募したのしたのは双子の妹で…。
先生は何でここに?」




「私は、研修合宿の講師も兼任しててね。」




「あ、島が見えてきたよ!」




そうこうしているうちに、立派な大きい島が目の前に見えてきた。

▽→←▽



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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月7日 20時

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