王子様に迫っちゃいました。【歌い手日替わり】

5種類の結果パターン

皆が憧れる王子様だけど―――・・。 - 2024年5月6日

王位継承候補第一位→アンダーバー

〜〜

「アンダーバー様〜・・アンダーバー様〜・・」

だだっ広い庭園に、ほぼ意味無そうな私の呼びかけが響く。

王室メイドの格好は、爪先まである黒のシフォンスカートに白いエプロンと、
なんとも暑苦しい格好だ。

まだ暑いというのに。

それでもまだ、冷涼設備が整った王室内にいれば快適だ。

今私は、王子を探し駆けまわっている。

王室内にはどこにもいないとなると、
広く暑い庭の捜索係は一任に王子の専属メイドである私に任せられてしまうのだ。


勘弁してほしい。

本当に毎回、勘弁してもらいたい。

もう、日も暮れてしまうというのに・・


そんなこと思いため息をつくと、頭上から声がした。

「・・何〜?」

・・彼の、声。のんきな王子の声は、どうやら木の上から聞こえてきたようだ。

「またそんなところに・・!!今から晩餐会の前夜祝なんですよ!?」

軽く叱咤すると、傍の木からスタッと何かが着地した。
葉を肩につけ髪につけ・・た、王子。

「だって〜あれつまらないじゃん。」

そう彼が口を尖らせる。

「それで何とかなるものじゃないでしょう。一国の王子なんですからｓ・・」

私の叱咤を最後まで聞かず、空気が寂れた。
・・・ワガママなキス。


「―――そんなことより、もっと楽しいこと・・しようよ♪」

〜〜

「君を専属メイドに指名したのは、紛れもない僕だから＾＾
コメ＆評価、よろしくね♪」

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