終わらない世界で何を願う？

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今日の終わらない世界は…… - 2024年5月7日

これは翔陽との

長い長い夏のお話


♪



「待ってよ翔陽！」


つかまれた腕が少し痛い。

いつか翔陽みたいに速く走ってみたいとは言ったけど

これはちょっときつい。

今私たちがいるのは翔陽の家から少し離れた長い道路。

今日は真夏日で、遠くの景色がゆらめいていた。





日「はやく……行かないと！！」





♪


今日の朝、突然携帯に翔陽からのLINEが届いた。

日『遠くに行こう』

それはすごく突然な文で意味がわからず、首をひねっていると家のチャイムが鳴った。

「翔陽……？どうしたの？」

ドアを開けると息をきらせた幼馴染がそこにいた。

私の顔をみるなり翔陽は泣きそうな顔をするからさらにわけがわからない。


日「なんでも…ないよ！」

「うわっ！暑いよ！！」

いつもより強く抱きしめられた。

男子の中では小さくても、女子の中で小さい私からしたら翔陽は十分強くて大きい。

日「今日も遊ぼう！！」

いつもの笑顔でそう言う幼馴染に少し違和感を覚えた。



今日も？



夏休みに入ってから遊んでないよね？


♪

「どうしたの？今日の翔陽、やっぱり変だよ！？」

私が走り続ける翔陽に言うと急に翔陽は止まった。

翔陽の背中にぶつかりそうになりながら、私もなんとか足を止めた。


「しょう…よう？」

日「……あのさ」

いつもより真剣な目を向けられ少しドキッとした。

そして少し怖くなった。

日「俺、お前のことが好きだ！」

「えっ……？」






おかしい







日「だから…もうこれ以上あんな思いをするのは嫌だ」





なんの話なの？





日「今度は俺がお前を助けるから」


「＿＿っやめて！」









日「ずっと笑っててくれよ」




私の大好きな幼馴染はそういって笑顔を見せる。


それはほんの一瞬で


赤い色とともに消えていった。


「どうして……なんで」


私は動かない翔陽の前でただただ泣いた。

うまくしゃべれなくなるほど泣きながら疑問と謝罪の言葉をくりかえした。


もう一度、翔陽と話したい。


私も翔陽が好きだった。




「私も…好き……だったよ」



私はつぶやいた。

もう翔陽に届くはずないのに。


＊−＊−＊−＊

「人気がでたら私がたすｋ」

日「うわわ！うそ！嘘だよ！どうしたの！？」

「シリアスだったから！！」

評価おねがいします((

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