【歌い手】星屑ピクチュアレスク【コラボ】

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一粒の星は、宇宙仰いだ彼にも、残酷と叙情を描いた彼女にも、必ずひそんでいる。

不透明な記憶の海、垂直に落っこちたそれは、魔法が解けた青いビー玉になって、割れた。

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どー。という者です。今回「天体」をテーマに日替わりを企画(あはは)させて頂きました。

素敵な二人の作者様に拾って頂けて嬉しいです。ぱあ。

天体と聞くと受験生のどー。の頭は日周運動やら地軸やら何やらに埋め尽くされてしまいます。
星をみるときくらい、なーんにも考えずに宇宙に浸りたいものですね。

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結果一覧 (敬称略)

◯月舘

( 夜明けとペタル : 天月 )

( 凍える夜空 : 伊東歌詞太郎 )

◯りるぽんず*

(思い出ディスタンス : びす)

(ブラックホール・メタファー : いすぼくろ)

◯どー。

( 水平線ポワント : S!N )

( 大気圏でカカト鳴らす : 赤飯 )

( 寂寥感JPG : 【 secret 】 )

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素敵な背景画像を見つけてくれたしろひつじ様ありがとうございます！

7種類の結果パターン

あなたの本日の占い結果です - 2024年5月5日

空っぽの身体でしょうもない夢を見た。

彼の和音一つで、跡形も無く消え去る死にたいに蝕まれる。胸を締め付ける倦怠感に、普段は嫌いな規則的な着信音がひどく愛おしい。

指でスライド。瞼の裏のように暗い部屋に、ぱっと青白い花が咲き乱れた。

「もしもし」

待ち望んだ細い金属質な声。極普通でそれでいて途轍もなく愛おしい。

「はあい」

捻じ曲げたように１オクターブずらした声は、ひどく気色が悪かった。死んじゃえ。

「僕です」

「……知ってるよ」

重い前髪を惜き上げて、ふと顔を上げる。勿論其処には何も無い。一呼吸置いて、答えた。

水平線ポワント : S!N ( どー。)

変な時間に掛かってくる電話は、もー慣れた。

ベットのスプリングを軋ませて起き上がる。裸足の足が床を踏む感触が、ひどく不安定だ。

「あいたいね」

「そうだね」

夜間限定の彼のどこか舌の回らない声、同じ夢の中で微睡んでるみたいで、嬉しい。

「窓の外、見た？」

「んーん」

締め切った深緑色のカーテン。此処からじゃ透かせない。

「月が綺麗ですね」

「んん、ありがとー」

依存性の高い薬みたいに甘い物憂気なその声色で、彼は今日もエトセトラに反抗していた。

世界で一番口が悪い癖に、変なとこロマンチスト。

角を曲がって軽やかにターンした、遠回りの愛。

テーブルに垂れ流した、生温いサイダーみたいな愛。

膜の薄い泡は、彼が指を掛ける間も無く弾ける。ごめんなさい。

「え、知ってんのかよ。調子乗んな、本当に綺麗だから、窓、開けてみて」

「そーなの？」

腰を浮かして窓に手を伸ばす。

不似合いな錆びた金属が軋む音、講堂のピアノみたいに響いた。

「僕、でした」

「知ってる、よ、馬鹿」

携帯電話を形の良い耳に当てた、月影に照らされる愛しー貴方。馬鹿みたいなしたり顔。

こんばんは、よるのいきもの。

また貴方のその墨で塗り潰した瞳の、レーザー・ビームみたいな視線にぶち殺される。

セピアに侵された気怠げな笑みに手を伸ばすと、深夜の住宅街に仄かに光って揺らめいた。

咽せ返る程の愛も、グラスに亀裂が入ってちゃ何時まで経っても満たされない。

だから、ねえ、与え続けてよ。嘘だよ。

天井が無いらしい其処を、首が痛いくらいに見上げる。

宇宙に生への空虚か、ぽっかりと浮かんだ月、淡く霞んでた。

弾けても叫んでも愛しても、世界、マイナス私は世界。だからあれに憧れる。

どーしよーもなく、憧れる。