声、抑えてないとバレるからな？【あんスタ】

18種類の結果パターン

「「ほら、近くに人いるからな？」」 - 2024年4月27日

*



「あ！泉さん泉さん、おはようございます！」



瀬「わっ！？ちょ、朝から引っ付かないでくれる？暑苦しいんだけどぉ？」



「ふふっ、ごめんなさい！」



瀬「はぁ……」









灰色のどんよりした空の色に似合わない程私のテンションが上がっている理由。


別に曇り好きなわけじゃない。









何を隠そうこの私………









「じゃあまた後で、泉さん！」


瀬「もう会いたくないんだけど…」







瀬名さん好きなのです！









別に相手が嫌ってる、そんなこと気にならなくて、ひたすら大好きって追いかける……そんな私の日常は、









「ねえ知ってる？中村YOUって」


「知ってるー！瀬名さんにベタベタしてさ、めっちゃ迷惑なの気づけよって思うんだけど」






__この会話で崩れていった。





「……っ」



偶々聞いた普通科の子達の会話。




分かっつた、分かってたけど。









改めて言われると、泉さんと会っていいのか分かわなくなっちゃう。









「そう、だよ。迷惑だもんね」









歯を食いしばってその場を立ち去った。








ここで泉さんを待って帰るのは、もう止めよう。









駆け出した、その時。




瀬「YOUっ！」



「泉、さん」




瀬「ちょ、何で泣いてるのぉ！？」







「……っ」




慌てて涙を拭う先輩の指を振り払う。


そうやって優しくするから甘えちゃうの。









瀬「YOU、」



ふわり、先輩の香りに包まれた。









瀬「もし俺がYOUのこと迷惑に思ってるとか考えてるなら大きな誤解だからねぇ？」



「……へ、」









そういう泉さんの頬はほんのり赤くって。








瀬「ちゃんと俺だって大好きなんだから安心しなよねぇ？」









ちゅっとリップ音がして、笑った泉さんの顔は今までで一番格好良かった。



*

瀬名泉×告白

(その後溢れたのは悲し涙じゃなくて)

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