【◇】青 春 日 記

7種類の結果パターン

素敵な素敵な1ページ - 2024年5月7日

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小湊春市×卒業×先輩








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｢先輩、卒業おめでとうございます｣





｢春市くん！ありがとう！｣









今日は2つ上の先輩、兄貴たちの卒業式の日だ。








｢ほんといい子だね、春市くん｣





｢そんなことないです｣







ずっと好きだった先輩のもとへ卒業祝の挨拶を言いに行った。もう、会えなくなってしまう。これで、この気持ちとさよならできる。





会話が途切れ、何か話そうとするが何も出てこない。









｢あっ、桜だ｣





｢本当だ、綺麗ですね｣









気候の影響で今年の桜は早咲きらしい。卒業生にとっては嬉しいだろう。









｢ね、春市くんの髪色みたいで綺麗｣





｢…え｣








僕の髪をさらさらと触って微笑む先輩。どこか色気があって大人っぽくて。さっきから心臓が鳴り止まない。









｢ごめんね、何言ってんだろ｣









赤くなって照れながらごめんね、と言われる。困った顔も、笑った顔もすべてが好きで。









｢先輩｣






｢なあに？｣





｢好き、です｣









思いを伝えただけで、付き合ってくださいとは言えなかった。そんな勇気がない。









｢…本当に？｣





｢嘘でこんなこと言いません｣









驚いて困った顔をする先輩。ああ、きっとこの恋は実らないと分かる。









｢私、今日卒業なんだよね｣





｢…はい｣





｢…卒業しても、忘れないでいてくれる？｣









思わぬ言葉に顔を見上げる。顔を赤くして目を潤ませながら笑う先輩。









｢はい、ずっと好きでいます｣









誓を春風に乗せた卒業式。







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